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[選手権予選]悪条件でも変わらぬドリブルスタイルと3発坂本の決定力、聖和学園が全国へ前進:宮城

ゲキサカ / 2014年10月28日 21時41分

[選手権予選]悪条件でも変わらぬドリブルスタイルと3発坂本の決定力、聖和学園が全国へ前進:宮城

[10.26 全国高校選手権宮城県予選準々決勝 東北学院高 1-3 聖和学園高 宮城県サッカー場]

 26日、第93回全国高校サッカー選手権宮城県予選準々決勝が行われ、聖和学園高が東北学院高に3-1で勝利。3年ぶりの全国大会出場へ一歩前進した。

 この日、宮城県サッカー場のピッチは決していい状態ではなかった。他のチームならば、リスクを回避してロングボールを多用していたかもしれない。ただ聖和学園はやはり、聖和学園だった。自陣でも敵陣のPAでもとにかくドリブルで勝負。ボールが弾んでも、多少タッチがブレてもドリブルで相手に突っかかっていた。加見成司監督がピッチに送り出している選手の基準を「ボールを取られない選手ですね」と説明する聖和学園は、多少ピッチ状態が悪くても、スタンスを全く変えない。指揮官が「どんな時でも声掛けしてくれる」と信頼を置くCB佐々木澪主将(3年)が「3年間やってきているので自信な部分もある。信じて貫いてやろうと決めているので変えることはないですね」と言い切るドリブルサッカーで準決勝への切符を掴んだ。

 聖和学園はエース番号「14」を背負うMF二ツ矢豪(3年)が中央でDFを何度もかわしていたほか、168cmの小柄なMF大池啓生、MF深田知聖、MF中込恭佑(すべて3年)らがピッチの至る所からドリブルを繰り出し、トリッキーなパスやポジションチェンジを交えながらゆっくりゆっくりとゴールへ近づいていく。もちろん、相手の人数をかけた守りの前に失うシーンも何度もあった。それでもブレずにアタックをしていく。対する東北学院は聖和学園の進攻を食い止めて、MF久保田歩主将や右SB遠藤久織理(ともに3年)を軸としたカウンターから反撃。ボールを奪ってから出足良く攻め返していた。

 それでも聖和学園は前半31分、左中間で二ツ矢がFKを獲得。これをプリンスリーグ東北得点王のFW坂本和雅(3年)が左足で鮮やかに逆サイドのゴールネットへ沈めて先制点を奪った。ただ東北学院は直後の32分、こちらも突破力を示していたMF菅原光我(2年)が左サイドでFKを獲得。キッカーの久保田が中央へ入れたボールは、混戦を抜けてそのまま逆サイドのゴールネットへ吸い込まれて同点に追いついた。

 湧き上がる東北学院スタンド。これで勇気を得た東北学院は後半も我慢強い守りからの速攻で対抗する。そして久保田やMF荒川宏樹(3年)がミドルレンジからシュートへ持ち込むなど勝ち越しを狙った。ただ東北学院はいい形でカウンター攻撃に持ち込みかけながらも、攻守の切り替え速い聖和学園に決定打を見舞うことができない。聖和学園は中盤で二ツ矢らがボールを引っ掛け、最終ラインでは佐々木が出足のいいインターセプトでピンチの芽を摘み取り、佐々木、成沢桐梧(3年)のCBコンビは高さも示して相手をゴールに近づけなかった。

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