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[選手権予選]「やられてもやり返す」前橋育英がライバルとの打ち合いを4発で制す!:群馬

ゲキサカ / 2014年11月7日 19時10分

 それでも15分を過ぎると、桐生一は乾を本来の左SBに戻す。対する前橋育英は、個人技で相手との差を生み出していた渡邊凌が「立ち上がりに点が取れれば相手が崩れるという、分析を見ていてもそういう傾向が見えていたので、最初から止める必要はないんじゃないかと思っていた。リードしていれば、勝っている余裕もあってもっと走れると思うので、最初に先制点を獲るのはデカい」と頷いていたように、勢いを落とさずに攻撃を続行。山田監督が「去年ポゼッションでなかなか入り込めなくて術中にハマって(敗れて)しまったので、今年は縦に入っていこうと。向こうのラインが浅いので、対戦相手のオフサイドが物凄く多い。(前橋育英は)ポゼッションでゆっくりやることもできるんですけど、狙われるんですよ。それよりも裏を狙った」と説明したようにポゼッションよりもオープンスペースを突く攻撃を軸に攻める前橋育英は、高い位置でボールを収めた青柳や渡邊凌を起点に多彩な攻撃を見せて流れを傾けて行く。
 
 両チームが相手の背後をとって生み出したシュートシーンと会場の興奮。それが初めてゴールに結びついたのは28分だった。前橋育英は右サイドから強引に仕掛けた坂元がPAでファウルによって止められてPK獲得。「ああいうがむしゃらなプレーが育英としてのプレースタイル」という坂元の突破がPKをもたらし、これを坂元が左足で決めて前橋育英が先制した。さらに前橋育英は畳みかける。31分、左サイドからボールを動かすと、FW関戸裕希(3年)からのパスを受けた坂元がDFの股間を射抜く左足シュートを決めて2-0。右の岩浩平(3年)と左の渡辺星の両SBが果敢に攻め上がってくる前橋育英は、直後にも渡辺星の左アーリークロスから関戸が決定的な右足シュートを放ち、41分には長い距離を走って縦パスを引き出した鈴木が浮き球を巧みにコントロールして決定機を迎える。
 
 ただ、前半を2点差で踏み止まった桐生一は後半押し返した。5分にパスワークから額賀の右足シュートが枠を捉え、直後にはショートコーナーからの左クロスに乾が飛び込んだ。GK依田龍司(3年)や1年生のファイター、田沼和司の好守で食い下がった桐生一は後半立ち上がりをいいリズムで進めていた。だが、前橋育英は12分、潰し役としても非常に目立っていた鈴木の絶妙な展開から左サイドでボールを受けた関戸が持ち出してから右足ミドル。これが右ポストを叩いてゴールへ吸い込まれた。桐生一・田野監督が「0-2だから後半落ち着くと、ウチもやれると思った中であのシュートだったからね。あれはどうしようもない」と讃えるしかなかったスーパーミドル。桐生一も22分にFKのこぼれ球を右SB出村颯太(3年)が右足で打ち抜いたが、これも吉田の好セーブに阻まれてしまった。

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