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[選手権予選]J内定2選手擁する秀岳館、創立90周年飾る劇的初V!:熊本

ゲキサカ / 2014年11月16日 5時46分

[選手権予選]J内定2選手擁する秀岳館、創立90周年飾る劇的初V!:熊本

[11.15 全国高校選手権熊本県予選決勝 東海大熊本星翔高 1-2(延長)秀岳館高 熊本市水前寺競技場]

 第93回全国高校サッカー選手権熊本県予選決勝が15日、熊本市水前寺競技場で行われ、ともに初優勝を懸けた東海大熊本星翔高と秀岳館高が激突。1-1で突入した延長後半アディショナルタイムに1年生FW池元馨が決めた決勝点によって、秀岳館が2-1で勝ち、初優勝を飾った。

「きのう、90周年の記念式典という節目を迎えて、ある意味きょうがフィナーレだという迎え方をしてきたので、歴史の大きな節目の中で、我々の学園としてはドラマが完結したかなという感じがしますね。Jリーガーもふたりきのう誕生したし」。00年度の明徳義塾高(高知)の全国大会初出場に続いて、秀岳館を全国大会初出場へ導いた段原一詞監督は記念イヤーに掴み取ったタイトルに晴れやかな表情を浮かべていた。

 決勝前日の14日、秀岳館は創立90周年などを祝う式典の中でMF大岩亮太主将(3年)のザスパクサツ群馬入りと、CB笹原脩平(3年)のサガン鳥栖入りを発表。この“演出”によってより引き立てられた決勝だったが、彼らは最高の形でフィナーレを迎える。1-1で迎えた延長後半アディショナルタイム、左CKを得た秀岳館は大岩がサインプレーからMF淺川賢巳(2年)とワンツー。そしてクロスを入れると、笹原が頭で合わせたこぼれ球を池元が左足でゴールへ叩き込んだ。スタンドへ一直線へ走り出した池元が歓喜の跳躍。ドラマティックな幕切れで秀岳館が初優勝を果たした。

 準決勝で全国高校総体準優勝の大津高を破る番狂わせを起こしている東海大星翔との決勝は序盤、東海大星翔が押し込む展開。左サイドをMF矢野達基(2年)とMF榎島聖稀(3年)のワンツーで打開する東海大星翔は、16分にワンツーから榎島のクロスがファーサイドのFW守田雄樹(2年)に決定的な形で通るが、身体を投げ出して守る秀岳館守備陣の前に押し込むことができない。ただ10番を背負う技巧派SB小田健伸(3年)の左足キックやセンス溢れる矢野のゲームメークから攻める東海大星翔は、33分にも相手のミスパスをインターセプトした守田が左足シュートを打ちこんだ。

 対する秀岳館もわずか13分で敢行した選手交代や前半だけで2度行ったポジションチェンジなどから流れを引き寄せていく。大型のアンカー、MF松江祐昌(3年)がワンツーから左サイドを抜け出し、右SB近藤智耶(2年)が高い位置まで攻撃参加を試みるなどオープンスペースを活用する秀岳館は、大岩や池元の突破も交えて攻め返す。35分には大岩のキープからFW長尾宝(3年)が右足シュートを放ち、直後には左サイドからのパスをMF山本拳志(2年)が1タッチで落とし、大岩が右足シュートを打ちこむ。そして36分、左スローインを受けた大岩がゴールライン際を個人技で突破すると、ラストパスを警戒したGKの逆を突く右足シュート。「GKの目線が中の選手しか見ていなかったので、股が開いているのが見えたのでそこをしっかりと狙っていました」という大岩の技ありシュートで秀岳館がスコアを動かした。

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