1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[選手権予選]J内定2選手擁する秀岳館、創立90周年飾る劇的初V!:熊本

ゲキサカ / 2014年11月16日 5時46分

 リードを奪われた東海大星翔は後半4分、小田のループパスを起点に榎島、FW渡邉駿(2年)とつなぎ、最後は右MF藤田健吾(3年)が決定的な右足シュート。16分には左サイドを突破した榎島のクロスにファーサイドから守田が飛び込んだ。そして20分、後半明らかに試合を支配していた感のあった司令塔・矢野からのパスを受けた藤田が、右サイドを縦に突いてクロス。これが処理しようとした185cmGK矢野尚希(3年)の手を弾くと、そのままゴールラインの中へ弾んで同点ゴールとなった。

 ただ後半終盤、勢いづいたのは秀岳館の方だった。不運な形の失点、そして苦しい時間帯もあった秀岳館だったが、笹原が「サッカー部以外にも応援に来てくれたりしていた。苦しくなったら応援団の方見て。支えがあったので絶対に勝たなきゃいけないという気持ちがありました」と語ったように気持ちを奮い立たせて勝負を決めに行く。26分に切り札、FWシルバヘイス・ヴィットル・カウワン(2年)を投入した秀岳館は、力強い跳躍やキープで会場を沸かせるこの2年生FWのパワーも活用しながら攻勢に出る。相手の攻撃は笹原とCB江藤栄起(3年)が跳ね返すと、セカンドボールを収めるMF西村友宏(3年)や大岩、交代出場の淺川、山本がぐいぐいと前に出て相手に圧力をかけていく。一方の東海大星翔は後半半ばから足を攣らせる選手が続出。期待の大きい矢野も延長後半開始直後に交代した東海大星翔に対し、選手が変調に陥る前に交代策などの手を打っていた秀岳館が試合の流れを完全に引き寄せていた。

 延長前半3分、秀岳館は交代出場の左SB長廉太朗(3年)のクロスから山本が決定的なヘディングシュートを放つも、これはクロスの対応など再三好守を見せていたGK藤田悠太郎(2年)がキャッチ。逆に東海大星翔は6分、MF{瀧上優}}(1年)の絶妙なスルーパスで右サイドを抜け出したFW中川直哉(3年)が右足シュートを放ったが、クロスバーを叩いてしまう。1-1のままPK戦に持ち込まれるかと思われた試合は、1年生FW池元の劇的ゴールによって決着がついた。秀岳館の段原監督は「常に365日、この100分間のために、80分間じゃなくてというのがひとつの大きなテーマで、延長戦を含めて100分間の中でということでやってきた。最後のセットプレーは練習通り。だから準備なくして勝利なしと言うところだと思います」。

 秀岳館の全国大会の目標は日本一。大岩は「それぞれが自分の持っているものをフルに出せれば日本一を目指せるチームだと思っている」と語り、笹原は「優勝しかないです。初出場で優勝とか馬鹿にされるかもしれないですけど、そこを目標にしていかないと戦っていけない」と言い切った。激戦区・熊本を勝ち抜いた秀岳館が創立90周年のドラマを見事に完結した県予選に続き、全国でどのようなドラマを演じるのか、注目だ。

(取材・文 吉田太郎)組み合わせ抽選会は11月17日!!
”蹴都移転”注目の抽選会を今年も日テレG+では、生中継で放送。
高校サッカーの新たな歴史に名を刻むのは、どの高校か!?戦いは既に始まっている。
※↑別サイトへ移動します
▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」特設ページ
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください