[選手権予選]巧者・九国大付健闘も“横綱”揺るがず、東福岡が夏冬連続日本一へ福岡予選突破!!
ゲキサカ / 2014年11月17日 20時39分
[11.16 全国高校選手権福岡県予選決勝 東福岡高 1-0 九州国際大付高 レベスタ]
東福岡高が夏冬連続日本一へ第1関門突破――。第93回全国高校サッカー選手権福岡県予選決勝が16日、福岡市のレベルファイブスタジアムで行われ、今夏の全国高校総体優勝の東福岡と九州国際大付高が対戦。東福岡が後半9分にMF赤木翼(3年)の決めた決勝ゴールによって1-0で勝ち、2年連続16回目の全国高校選手権出場を決めた。
全国高校総体では作陽高(岡山)、神戸弘陵高(兵庫)、山梨学院高(山梨)、鹿児島実高(鹿児島)、青森山田高(青森)、そして大津高(熊本)と続いた激戦ブロック6試合で26ゴールをたたき出す圧巻V。森重潤也監督はその総体直後、選手たちに対して「ここで奢ることなく、外から見たら何かにつけて天狗になっているとか、いろいろ思われるかもしれないし、だからこその自立をしっかりしろよって、自立した一人ひとりが協調しろっていうことは要求した。どこが敵と言うよりも、どこが目標と言うよりも、まず自分を見つめ直そうと」と引き締めたという。圧倒的な力を見せつけた夏から、新たな意欲をもって目指してきた冬の日本一。今冬、全国のライバルたちのターゲットとなる夏の覇者はこの日、九国大付の堅守の前に接戦へと持ち込まれた。それでも“横綱”は揺るがなかった。ともにプロ入りが決定的となっているU-18日本代表MF中島賢星主将(3年)と“ヒガシのクリロナ”ことMF増山朝陽(3年)をはじめ、全国高校総体得点王のFW木藤舜介(3年)、そして“左の翼”赤木と特に前線は破壊力満点の陣容。彼らが福岡県予選3試合で19ゴールの破壊力を見せつけることはできなかったが、それでも試合巧者・九国大付をねじ伏せた。
4-5-1システムの東福岡が立ち上がりからボールを握り、圧倒的にボールを支配。インサイドハーフの中島と中村健人(2年)、そして先発復帰した1ボランチ・近藤大貴(3年)を経由しながら左右にボールを動かして九国大付を走らせる。対して3-5-2システムを採用した九国大付はCB宮本凌輔(3年)が木藤をマンマークし、両翼の“危険人物”増山と赤木にボールが入れば、2人がかりで潰しにいった。九国大付は、高いディフェンスラインを設定し、増山と赤木に高い位置でボールを受けさせない。それでも中島をはじめ、個々のスキルの高さを見せながらボールを支配する東福岡は、左のSB末永巧と右SB姫野修(ともに3年)がスイッチ役となってサイド攻撃をテンポアップさせ、増山、赤木は2人のDF相手にも豪快な仕掛けで穴を開けかける。東福岡は序盤に相手のミスから赤木がチャンスを迎えると、32分に右サイドから切れ込んだ増山が左足を振り抜き、39分には右FKでのサインプレーから中島が左足ミドルを放つ。ただ全体的に仕掛けの回数、シュート数はわずか。森重監督も「チャレンジしていなかった」と指摘したが、東福岡はボールこそ持っているものの、DF森将彰やGK小池啓太(ともに3年)中心に集中力の高い守備を見せる九国大付の思惑通りに試合を進められてしまった。
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