「自分が成長するには一番の場所」東山FW鎌田が鳥栖入団会見
ゲキサカ / 2014年12月9日 11時12分
17日、東山高(京都)のMF鎌田大地(3年)の来季からのサガン鳥栖入団が発表され、京都市左京区の同校で仮契約と入団会見が行われた。鎌田は「小さい頃から目標にしていたサッカー選手になれるのが、サガン鳥栖で本当に嬉しく思う。自分はまだまだプロの世界では下の選手。今から自分が行く世界は甘くないが、東山の名に恥じない選手になりたい」と喜びを話すとともに同校サッカー部初のプロ入り選手としての意気込みを口にした。
182cmの長身ながらも柔らかいタッチが魅力のアタッカーで、武器は広い視野と正確なキック。味方を使って良し、自ら仕掛けて良しの関西を代表する選手が小学校の頃から憧れだったというプロの世界への第一歩を踏み出した。
愛媛県出身の鎌田は中学進学とともに祖父母を頼り、単身大阪に渡って、ガンバ大阪ジュニアユースへと進んだ。技術の高さは当時から認められていたが、怪我や急激な身長の伸びによって思うようにプレーができず、ユースへの昇格は果たせなかった。そんな時に声をかけたのが東山の福重良一監督。初芝橋本高(和歌山)監督時代などにこれまでDF岡根直哉(現・栃木)を始め、9人のプロ選手を育ててきた氏は「指導者が教えることができないセンスを持っていた。人として成長できれば、プロになれると感じた」と能力の高さを評価。「オマエを絶対、プロにしてやる」という言葉が決め手となり、複数の誘いの中から入学を決意した。
入学当初は「自分が試合に出られなければ、”試合に負けろ”と思うこともあった」と振り返る幼さもあったが、すぐに台頭を表し、1年生ながらも選手権予選のメンバー入り。2年時にはチームにとって欠かせない存在として、全国高校総体出場の立役者となった。秋には清水エスパルスの練習にも参加し、当時監督だったゴドビ氏から「次はいつ来るんだ?」と声をかけられるなど高く評価されたという。
最終学年になった今年は5つのJクラブが興味を示す中、サガン鳥栖も高円宮杯プレミアリーグWESTなどで彼をチェック。「得点感覚があったし、パスセンスも感じられた。9月に練習参加した際には、プロ相手にもポテンシャルの高さを見せてくれたし、今のうちにいる選手に無い物を持っているし、可能性を秘めた選手」(永井隆幸強化部長)と高い評価を得た。鎌田自身も「自分の課題である戦う部分やハードワークする姿勢が鳥栖にはあるので、自分が成長するには一番の場所だと思った」と入団を決意したという。
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