[The New Football]Vol.5:中高生プレーヤーのニーズを汲み取り、提案していくことこそが新しいトレンドになる
ゲキサカ / 2014年12月4日 12時15分
――数値化のサービスとは、どういうことでしょう。
「3つのデータ測定がフットボール界にはあり、1つ目が走行距離やスプリント回数などが測定できる『マイコーチ スピードセル』、2つ目がアンダーシャツにデバイスを付けることで心拍や運動の強度が測定できる『マイコーチ エリート』、そして3つ目が蹴ったボールの軌道や回転数を測定する頭脳を持ったボール『マイコーチ スマートボール』です。そのデータサービスをいかにフットボールの世界に提供できるかというのが、『the new football』の一番のミッションだと感じています」
――データサービスをどのようにフットボールにつなげてほしいという思いがありますか。
「正直、我々は数値化するところまではお手伝いできますが、その数字をどう練習やチーム戦略、戦術に落とし込むかはチームのマネジメント次第になってしまいます。将来、サッカー日本代表が世界一になる目標を達成して頂くためには、フットボール界の底上げを担う中高生の皆さんが育っていかなければ、一生そこには辿り着けないと思っています。その底上げのためにデータを有効に使って頂き、チームなりの正しい練習や正しい戦略を導いてチームの強化につなげてもらえれば、それが自然と日本のフットボールが強くなることにもつながっていくと信じています」
――データサービスは、先ほど話にあったメンタル面にどのような影響を与えると考えていますか。
「データを活用することで自分のことを客観視できるのは、メンタル的には良いことだと思っています。今までは『後半になったら足が止まってしまう』と思っていた選手が、実際は後半も走行距離や速度が落ちていないというデータが出れば、『自分は後半になっても走れる』というメンタル面の向上につながるはずです」
――中高生に数字で示してあげるのは、何をすべきかが伝わりやすそうですね。
「数値化して表すことで、ベースとなる練習でいかに客観的に自分たちを見て、どこが足りないかを分析するのは必要だと思いますが、忘れてはならないのはフットボールは局面局面のひらめき、フィールドに立ったプレーヤーが何を考え、瞬間的に何ができるかが重要になってくるはずです。だからこそ、プレーヤーがストレスを感じずにプレーできる、体に負担が掛からずに無理なく動けるように、スパイクやアパレルを進化させていくことも我々には求められていると思っています」
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