[大学選手権]5バックの“積極守備”で福岡大が関東4連覇専修大を破る
ゲキサカ / 2014年12月15日 0時35分
[12.14 大学選手権2回戦 専修大1-2(延長)福岡大 味フィ西]
第63回全日本大学サッカー選手権の2回戦が14日に味の素フィールド西が丘で行われた。2年前の準優勝を果たしている福岡大は関東大学リーグ4連覇を達成した専修大を延長戦の末2-1で下し、14日の3回戦でびわこ成蹊スポーツ大との対戦が決まった。
エースで横浜F・マリノスに入団が内定しているMF仲川輝人(4年=川崎U-18)を負傷で欠くとはいえ、強力攻撃陣を擁する専修大と戦うにあたり、福岡大は4バックだった1回戦から布陣を5バックに変更した。名古屋グランパス入団内定のCB大武峻主将(4年=筑陽学園)を中心に守備から試合に入る事を選択するが、消極的な選択をした訳ではない。
「常時5枚入る状態になると、前へのプレッシャーが効かなくなるので、前半は上手く5枚の中で誰かが飛び出していって対抗が出来ていた」
乾真寛監督が語るように、前半は引くのではなく、前から積極的な守備を仕掛けることが狙いの布陣だった。相手の攻撃陣に仕事をさせず、大武の脇を固めるV・ファーレン長崎入団内定の左CB武内大(4年=国見高)と右CB丸尾祐太(3年=札幌創成高)も身体を張った泥臭い守備でチームを支え続けた。
この守備陣の頑張りに応えたい福岡大攻撃陣は、前半8分に相手陣内でMF木本恭生(3年=静岡学園高)がインターセプトから裏へとスルーパス。これに反応したMF野嶽惇也(2年=神村学園高)が2試合連続となるゴールを流し込み、待望の先制点を奪取。試合を優位に運ぶことに成功した。
その後も、最終ラインに加え、ダブルボランチの木本、MF稲葉修土(3年=立正大淞南高)も身体を張った守備で、専修大のFW前澤甲輝(4年=清水商高)、FW山川翔也(3年=新潟西高)を中心としたアタックを封鎖。福岡大は1点リードのまま、前半を折り返した。
しかし、後半に入ると様相は一変。攻撃のギアを上げて来た専修大を相手に、ズルズルと5バックが後退し、前半見られたようなアグレッシブな守備が見られなくなってしまう。専修大のスピードスターFW佐藤遵樹(2年=千葉U-18)を後半10分に投入されると、さらに最終ラインは自陣に張り付く形になった。同13分には左サイドでボールを受けた前澤にドリブル突破を許すとクロスを上げられる。これを中央に走り込んできた佐藤に合わせられ、あわやと言うシーンを作られてしまい、苦しい時間が続く。
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