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[プレミアリーグ参入戦]徳島市立の堅守に苦しむも、F東京U-18が佐々木V弾でプレミア復帰へ前進!

ゲキサカ / 2014年12月15日 9時30分

 それでもF東京は佐藤一樹監督が「ボール奪取能力はJユースの中でトップクラスだと思う」と評するMF安部柊斗(2年)が何度も相手のカウンターの芽を摘み、GK伊東倖希やCB高田誠也(ともに3年)らの安定した守りで波状攻撃につなげると、後半は3バックの左DF大西拓真主将(3年)が意を決して攻撃に出て、敵陣の深いところまで切れ込んだ。冷静に試合を運びながらも、徐々にギアを上げていたF東京。後半31分には後半10分に投入された佐々木が大熊とのパス交換から右足シュートを放ち、35分には蓮川の左クロスをファーサイドで受けた長澤が切り返しから決定的な左足シュートを打ちこむ。さらに41分には安部が右前方へ出した距離の長いスルーパスで抜け出した長澤が再び決定的な形から右足を振り抜いた。

 そして後半42分、苦しんだF東京に歓喜の瞬間が訪れる。蓮川からのパスを受けたMF高橋宏季(3年)が絶妙な浮き球のスルーパス。ボールに集中しすぎた徳島市立DF陣の背後を取った佐々木が切り返しから決勝点となる右足シュートをねじ込んだ。「3年生とやるのはもう最後で、みんなと1試合でも多くやりたかった。出たら絶対に点を決めて、1日でも多く一緒にやりたいと思っていた」という佐々木が感情を表に出してチームメートと喜ぶ。この1点によって勝利したF東京がプレミアリーグ参入に王手をかけた。

 F東京は過去2年、激戦区であるプリンスリーグ関東を突破することができず、参入戦出場を果たせなかった。今年、ようやく獲得したプレミア参入戦への挑戦権。それでもプレミア復帰への思いの強さが硬さとなっていた。佐藤監督は「独特な緊張感と毎年毎年、落ちてから参入戦に出たいという思いとか強すぎて。思いというのは選手にもあったでしょうし、硬かったですね」。相手に速攻を受けたくないという気持ちもあったか、ボールは常にF東京の足下にあったが、攻撃のスピードが上がらず、リスクのある攻撃をすることもわずかだった。それでも最後勝ち切ってしまうのが、各大会で上位進出しているF東京の強さ。指揮官は「(相手に速攻をさせないボール回しは)意図的にやっている部分も何となくですけどあると思う。勝てなかったらチンタラだったね、で終わっちゃうんですけど、最後1-0で勝てたのはこのチームのしぶとさ」と語り、「次につながったのであとは明日その部分を出し合うこと。土曜日にJユースの準決勝、ガンバとの試合もあるんですけど、明日出し切れないチームが次のそういう戦いでいいゲームができるはずはないので、明日は全部出すという思い」と力を込めた。

 11年にスタートしたプレミアリーグの歴史では降格したチームが復帰した例は一度もない。F東京が「本来いるべき場所」であるプレミアリーグ復帰を果たすことができるか。思いを込めて、15日には静岡の名門、清水桜が丘高の壁を突破する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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