フットサル日本代表86年生まれトリオ鼎談 FP滝田学×FP渡邉知晃×FP皆本晃 後編 代表での86年組の役割
ゲキサカ / 2014年12月18日 12時10分
滝田「うん。安定して、自分たちの力を出しきれる能力を身に付けるようにする」
渡邉「そう。アジア選手権のイラン戦もそうだけど、良いレベルの試合ができることもあるわけだから。昨年のスペイン遠征のインテル戦も、そう。強豪と渡り合えたり、勝てたりする試合ができている。でも一方で、イタリア遠征で敗れた3試合のように、あまり出来がよくなくて、自滅するような試合もある。その波を、いかに小さくしていくか。良い試合ができる確率を高くしていくことを全員で意識していく。常に、自分たちの最低ラインを高くして、それ以上の出来の試合をしていれば、ブラジルやスペインを抜きにして、ヨーロッパ、南米でも『強豪』と言われるチームにも勝てると思います」
滝田「本当に、ここ2年くらいの感じだと、リエッティとかラツィオの試合も勝てる試合だったと思うし、最低でも引き分けに持って行ける地力は付いていたと思う。それができなかったことに関して、僕自身の責任は、すごく感じているところはあります。(佐藤)亮くんとも話したんだけど、所属チームでやっているような、自信を持ったプレーができているかというと、できていないことも多い。それが出せるかどうかには、いろんな要因があります。やっぱり所属チームと代表は違うんですよね。(代表に)残りたいと思うからこそ、消極的になっちゃうし、ミゲルの言っていることだけになってしまう。オレ自身もそうだけど、みんなそう。コイツ(皆本)なんて、ちょっと演じて、そうじゃないような素振りを見せていますけど、本当は、みんな良い子ちゃんなんですよ(笑)」
皆本「演じていないから(笑)」
渡邉「いや、滝田の言っていること分かるよ(笑)」
滝田「ちょっと噛みついて、『オレはオレの道を行く』っていうのを見せている感じなんですけど、実は、みんな良い子ちゃんなんですよね。だから、もうちょっと僕らの世代が吹っ切れてもいいのかなっていうのは、確かにあります。でも、……残りたいんですよね」
――それは、誰もが代表に残りたいですよね。ただ、W杯本番で急に自分のすべてを出そうと思っても、準備期間で一度もやっていないと出せない気もします。そう考えると、準備期間で試さないのは、勿体ない気もします。
滝田「まだフットボール文化が根付いていない、プロフェッショナルになり切れていないのかもしれないですね。だから、オレらの世代がしっかりしないといけない。2年後の本大会では、ちょうど30歳だしね」
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