[選手権]サッカーに懸けた時間の多さと思いで開いた扉、開志学園JSC高が全国初挑戦
ゲキサカ / 2014年12月20日 7時0分
第93回全国高校サッカー選手権が12月30日に開幕する。参加48校のうち、初出場校は8校。中でも注目なのが、開校10年目で初の全国選手権出場を果たした開志学園JSC高(JAPANサッカーカレッジ高等部)だ。
アルビレックス新潟の練習場と同じ新潟県北蒲原郡聖籠町に位置する開志学園JSCは、新潟と連携した育成組織として、恵まれた環境の中で日々を送っている。サッカーのエリート教育を受けながら、高校卒業の単位を取得。平日の多くは校内の(寮の目の前でもある)人工芝グラウンドで午前・午後の2部練習を実施し、さらに選手たちは自主練習を行って自らを磨いている。
サッカー漬けの毎日だが、サッカーに懸けてこの道を選んだ選手たちにとっては求めていた環境・練習時間がある。早朝、夜間、オフでも自らの意欲次第でいくらでもボールを蹴ることが可能。就任2年目の宮本文博監督が「自分の生活の中で一番がサッカーと言う子が多いので、練習量を多くしても集中力が落ちませんし、自分たちでもそれ以外に練習している子がほとんどですので、キックとかかなり蹴り込んでいると思います」と説明し、MF今井輝(3年)は「他の学校の人が勉強に打ち込んでいる間もボクらはサッカーに打ち込むことができて、環境も寮生活なので電車とかで通学する時間の分もボクらはサッカーに集中することができる。他の学校よりも練習量が多いので、そこは自信になっている」と胸を張った。
どの名門校にも負けない練習量と施設。県予選で4試合連続完封を記録した守護神、GK子安崇弘(3年)は「県で無名な選手ばかりで集まってやってきたと思う。そこから全国に出れるようなチームに育っていく環境は凄いと思う」と語る。選手、スタッフも認める通り、決してタレントで他を圧倒している訳ではない。それでも開志学園JSCは今年、自分たちのチーム力に自信を持っていた。まとまりの良さ、相手によって戦い方を変えることのできるバランスの良さ、そしてどこにも負けない練習量と練習環境。MF伊藤大貴主将(3年)は「(スタッフが)『今年のチームは新潟県内でもずば抜けて強い』と言い続けてくれたので、とても自信を持って試合に臨むことができました。今年のチームワークの良さはずば抜けていると思うので、それを見て言ってくれたと思います。夏(県タイトルを)獲った時は嬉しいと思いましたけれど、冬は『今年は獲らなければいけない』という思いが強かった」。開志学園JSCは加茂暁星高との県決勝を「パス出してくれた仲間に感謝したい」というFW上口玲央(3年)の3得点によって3-0で快勝。「狙って」初の全国切符を掴み取った。
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