[選手権]“狂うほど”の想いと“プロ並み”の走力強化、流経大柏が日本一へ挑戦

ゲキサカ / 2014年12月28日 6時33分

[選手権]“狂うほど”の想いと“プロ並み”の走力強化、流経大柏が日本一へ挑戦

 12月に入り、流通経済大柏高(千葉)のサッカー部グラウンドには本田裕一郎監督からのメッセージが掲げられていた。ゴールよりも大きなサイズの横断幕に記されたメッセージは「諸君 往け」で始まり、「失敗の連続でいい 執念をもって続けよ 想いの限り狂うほど 諸君は必ず何かを 成し遂げる 諸君 往け」と綴られている。07年度の全国高校選手権や昨年度のプレミアリーグチャンピオンシップで流経大柏を日本一へ導いている名将は、幕末に活躍した山縣狂介(山縣有朋)らが名に入れた「狂」という文字を計り知れないほどの強い想いと重ねた。「『キチガイだよ、アイツは』と言われるくらいの想いがないとダメじゃないのかと。何でもね、サッカーに限らず」。その“狂うほど”の想いが、流経大柏の強さの源になる。

 12月30日に開幕する第93回全国高校サッカー選手権に4年ぶりに出場する流経大柏は、優勝候補の一角だ。全国最激戦区と言える千葉県予選では11年度全国王者の市立船橋高に0-2から大逆転するなど劇的勝利の連続。全国屈指の選手層を持つ名門は底力を見せつけた。流経大柏は全国高校総体への連続出場記録が11で途絶えるなど成績の出なかった今夏以降、練習メニューをガラリと変え、「できるまでやらせていた」(本田監督)トレーニングを5分刻みで次々と変えるメニュー構成に変更した。練習の合間は常にダッシュ。無駄にする時間は全くない。CB山田健人(3年)が「これまでは練習時間が長くて、練習の中で集中力が切れたりしていた。でも今は練習間の移動も速くなったんですよ。それが試合の中の切り替えの速さにもなっています」と説明するように、試合での切り替えが速くなり、集中力も増した。そして驚くようなゴールや、微妙な判定のPK獲得など運を引き寄せたことも「練習から来たものかな」と名将に言わしめる。それほど充実した毎日が、チームに実力と運ももたらした。

 その流経大柏は、選手権全国大会へ向けて“プロ並み”のトレーニングでまた強化されてきた。屈辱の夏に実施された3部練習より「キツかった」と選手たちが振り返る波崎(茨城県)での2部練習。「どんなことやっているのか教えてと。2日くらい来てくれたんですよ」という本田監督は、J1昇格の松本山雅FCに所属するOBのDF飯田真輝の協力を得て、ともに運動量豊富なサッカーを展開する松本や湘南ベルマーレが取り入れているというレベルの走力強化を実行した。50mを8秒以内で走り、24秒の休憩後に16秒以内で100m走、48秒の休憩後に24秒以内で150m走・・・というようにその後200、250、300mと走るインターバル走を4セット行う。「これプロでやっているんだよ。オマエたち、年齢的にはもうプロだよ。こんなことできなきゃダメだ」と言う指揮官、“プロ並み”のトレーニングによって選手たちは徹底的に磨かれた。F東京内定のDF小川諒也やMF渋谷峻二郎(ともに3年)はそのメニューを設定タイム内で完走して見せるなど、選手たちはやり抜いた自信も掴んでいる。

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