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[選手権]“狂うほど”の想いと“プロ並み”の走力強化、流経大柏が日本一へ挑戦

ゲキサカ / 2014年12月28日 6時33分

「ボール持って初めてサッカーできるんだからさ。鬼ごっこで追っかけられるのが一番嫌だからね。ボールは一個しかないから、そのボールをいかに早く自分たちのものにするか」(本田監督)。強化された運動量によって、全国大会では相手を飲み込むようなハイプレスがまた進化を遂げているはずだ。チームを立て直す原動力となったCB廣瀧直矢や山田、そしてMF浅沼拓己とMF澤田篤樹のボランチコンビ、左SB大竹陸(全て3年)らの運動量と頑張り。そして小川やMF相澤祥太、MF久保和己、FW高沢優也、FW福井崇志(全て3年)といった試合を決める存在もチームのために走って勝利を引き寄せる構えだ。予選でやや目立った失点を減らさなければならないが、「現時点でのサッカーは走ったチームが勝ちですね」という本田監督の下で走り勝つ準備してきた名門が7年ぶりの全国制覇を勝ち取る可能性は十分にある。

 選手たちにはどこよりも厳しい練習に、執念を持って取り組んできた自負がある。近年、高体連を代表する存在となっている強豪は総体予選での敗戦からプライドを持って必死に立て直してきた。小川は「ずっとインハイは11年連続で出ていて、そこを落としてしまったことでスタッフからも相当言われましたし、流経の名を汚してしまったという思いがあった。このまま終わったら流経の最悪の代と言われてしまうと」。名門の苦悩。ただ、サッカーに懸けてきた選手たちは「どこにも負けたくない」という思いで走り続けた。キャプテンマークを巻く廣瀧は「『やるしかない』というのはみんな口癖のように言っていた」。当時はもう、ひたむきにやり続けるだけだった。

 久保は「夏、負けて3部練だったり、他のチームよりも間違いなくキツイ練習をやってきたので、負けられないというプライドがあった。『絶対俺らの方が走り勝てる』とプライドもある」。注目集まる選手権の全国大会で自分たちがやってきたことを出し切ること。それができれば自ずと頂点に近づくことができる――。そう信じている。廣瀧は「3年間厳しいことをやっているつもりなので、やってきたことを証明して、自分たちが一番努力してきたんだということを証明したいですね。メンバーもたくさんいますし、その中でメンバー争いもしてきた。どの高校よりも自信あります」。どこにも負けない日々を送ってきたことを信じ、作陽高(岡山)との強豪対決となった初戦を突破して「流経は日本一を獲れるということを見せたい」(高沢)という目標へ向けて一歩ずつ歩みを進めて行く。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014

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