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[選手権]聖和学園との“潰し合い”に完勝、エース不在を感じさせなかった尚志が東北勢で唯一3回戦へ

ゲキサカ / 2015年1月2日 21時53分

[選手権]聖和学園との“潰し合い”に完勝、エース不在を感じさせなかった尚志が東北勢で唯一3回戦へ

[1.2 高校選手権2回戦 聖和学園0-3尚志 柏の葉]

 全国高校サッカー選手権大会は2日、2回戦を各地で行い、柏の葉競技場の第1試合では尚志高(福島)が、聖和学園高を3-0で退け、3回戦に駒を進めた。3回戦では、立正大淞南高(島根)と対戦する。

 因縁があった。昨年9月27日のプリンスリーグ東北の最終節での対戦、首位で迎えた尚志だが、0-1で落とし、ベガルタ仙台ユースに優勝を奪われた。直接対決は1勝1敗と五分だった両チームだが、尚志にとっては、悔しさしか残っていなかった。「リベンジの気持ちは一人一人強かった」。主将DF山城廉(3年)も気合十分で試合に臨んでいた。

 前半から尚志の積極性が目立った。前半2分にMF津田亘介がボレーシュートでファーストシュートを放つと、同22分にはゴール前のこぼれ球をFW小野寛之(2年)が蹴り込む決定機を迎えるが、GK中島尚人(3年)の好セーブに阻まれた。

 だが前半23分、尚志がゴールをこじ開ける。DF松葉知己(3年)がドリブルで切り込むと、右足ミドルを狙う。相手DFに当たってこぼれるが、拾った小野が左ポストに当てながらも、今度はきっちりゴールネットを揺らした。

 さらに前半36分、今度は「聖和戦のために練習していた形」(仲村浩二監督)で追加点を奪う。中盤でボールを持ったMF津田が、DFの裏に浮き球パスを出すと、FW澁谷和平(3年)が反応。GKとの1対1を制し、追加点を奪った。

 尚志は12月31日に行った広島皆実との1回戦でエースFW林純平(3年)が左内側筋負傷を悪化させて途中交代。この日は起用できない状態にあった。その代わりに起用された2トップ、小野と澁谷が揃って得点。特に今季は主にレギュラーとして活躍していたにも関わらず、1回戦のスタメンを外されていた小野は、「(初戦は)スタートじゃなくて悔しかった。(林からも)試合前に点を決めてこいと言われていた」と意地のゴールを喜んだ。

 後半に入っても尚志の勢いは衰えなかった。5分、右サイドからMF稲村知大がロングスローを入れると、MF鈴木大がヘディングでそらす。これをファーサイドで受けた山城が、見事なコントロールから右足でゴールネットを揺らした。「山城ってあんな巧かった!?」。ベンチも驚いたプレー。本人も「足もとに入り過ぎましたが、枠内に飛ばせば何とかなると思った。運使っちゃったかな」とおどけてみせた。

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