好守から自慢の攻撃力発揮!四日市中央工が選手権優勝の星稜に4発勝利!
ゲキサカ / 2015年2月8日 8時50分
[2.7 ジャパンユーススーパーリーグ 四日市中央工高 4-2 星稜高 時之栖Hグラウンド]
7日、ジャパンユースプーマスーパーリーグAグループで14年度全国高校サッカー選手権優勝の星稜高(石川)と13年度同4強の四日市中央工高(三重)が激突。四中工が4-2で名門校対決を制した。
「出来過ぎですよ」。四中工の樋口士郎監督は会心の内容のサッカーに頬を緩めた。選手権予選敗退後の昨年11月に新チームへ切り替え、12月のプリンスリーグ東海参入戦を1、2年生チームで突破し、三重県新人戦を5試合25得点無失点で優勝。まだ選手権優勝から新チームがスタートして1か月弱で、木原力斗監督代行が「自分たちのチームだけでなく、他のチームからも学ぶところはたくさんある。(四中工は)ハードワークもそうですし、学ぶところが多いです」と語った星稜が試合の中で選手同士が厳しく指摘し合いながら徐々に良さを増やしていた一方、四中工は立ち上がりから攻守ががっちりとかみ合い、現時点での強さを遺憾なく発揮していた。
四中工で特に光ったのは攻守の切り替えの速さと際の部分での厳しさ。「練習試合でも全部の試合で勝負にこだわりたい。守備でいいプレーした後は攻撃でも走れるんで連続した守備を最近意識しています」と説明したように、ボールを失っても諦めずにスライディングしてボールを奪い返そうとしていたFW伊藤圭都(2年)らが前線からのプレスで星稜の攻撃を限定し、特に前半は舘幸希と山本駿(ともに2年)の両CBが相手の攻撃を一発で潰すようなシーンが続いた。そして豊富な運動量で局面に顔を出していたMF寺尾憲祐(1年)やMF森島司主将(2年)がセカンドボールを回収し、背後へのボールも右SB三輪輝(2年)らがしっかり対応。この好守によって持ち味の攻撃をより引き出した四中工は、ともに日本高校選抜候補の2本柱、森島司とFW小林颯(2年)がボールを巧みに収めて攻撃を組み立て、右MF木下史也や左SB首藤凛兵(ともに2年)らが広い視野から正確なサイドチェンジを連発、個人技も随所で発揮してビッグチャンスをつくり出した。
5分に小林が抜群のボールキープとアイディアあるパス出しでゴール裏のJクラブスカウト陣を唸らせると7分、四中工は左クロスをファーサイドの木下が決定的なシュート。GKとクロスバーを弾いた跳ね返りを伊藤が左足で押し込もうとするが、これも右ポストを叩いた。だが直後の9分、右サイドを抜け出した木下のアーリークロスに絶妙なタイミングで飛び出した伊藤がコントロールから右足シュートを流し込んで先制に成功する。この日、日本高校選抜候補のGK坂口璃久(2年)が不在の星稜も個人技でDFを剥がすMF大橋滉平(2年)やU-17日本代表MF阿部雅志(2年)の突破、そしてテンポの速いパスワークも交えて反撃。それでも、相手を押し込んでチャンスを連発する四中工は23分にも最終ラインでのパス交換から舘が鋭い縦パス。DFと入れ替わるように抜け出した左MF上田航大(2年)がGKとの1対1から右足シュートを沈めて2-0と突き放した。
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