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「優勝した先輩たちを見てきた」強み。新生・星稜は日々を積み重ねて再び頂点へ

ゲキサカ / 2015年2月8日 13時9分

「優勝した先輩たちを見てきた」強み。新生・星稜は日々を積み重ねて再び頂点へ

[2.7 ジャパンユーススーパーリーグ 四日市中央工高 4-2 星稜高 時之栖Hグラウンド]

「今の代の強みというのは優勝した先輩たちを見てきたというのが一番の強み。自分たちがそこまでのレベルを目指すという目標がある」。療養中の河崎護監督に代わり、今大会も星稜高(石川)の指揮を執っている木原力斗監督代行は今年のチームの強みについて、全国高校サッカー選手権優勝へ到達した「先輩たちを見てきた」ことを挙げた。「一からのスタートです。去年のチームもあの(準優勝した13年度の)選手権を経験しているメンバーが入っていましたけれど、当初、試合ではなかなか勝てなかったんですよね。1年間見て、どれだけ成長するか。どこで変わるか分からない」。当初、なかなか勝てなかった3年生たちが全国高校総体8強、そして選手権日本一へと駆け上がった。その姿を間近で見ていた1、2年生たちは先輩たちのように高い意識を持ち、彼らが取り組んできたような日常を過ごしていく決意でいる。

 新チームのリーダー格のひとりであるMF大橋滉平(2年)は「(選手権は)出ていた11人だけでなく、メンバー30人、全員が日本一獲りたいと思っていたと思いますし、その気持ちは間違いなく日本で一番強かったと思います。最初バラバラだった3年生のチームが『最後日本一取る』とずっと言っていた。今は間違いなく、『日本一獲れるチームではない』。でも、選手権期間も先輩やコーチといろいろ話したんですけど、『1年でチームは絶対に変わる』と言ってくれたので、そこは自分とか阿部(雅志)とかで監督、コーチと話してやっていきたい」と語った。なかなか結果が出なくても「日本一になる」と信じて取り組み、歴史を変えた先輩たちの姿を見ている。「『連覇しろ』とほとんどの先輩からは言われている」(大橋)という目標に近づくために、自分たちも先輩たち以上の意欲を持って日々に取り組むつもりだ。

 歓喜の全国高校選手権初優勝からまだ1か月弱。新チームは選手権から石川県へ戻った次の日に始動した。選手権の登録メンバーだった2年生は日本高校選抜候補に選出されたGK坂口璃久とU-17日本代表のMF阿部雅志、大橋、FW大倉尚勲の4人だけ。昨年は13年度決勝を経験したメンバーが半数残っていたの対し、今年決勝で先発を経験しているのは坂口ひとりだけだ。チームは大きく入れ替わったが、選手たちは経験面以上にこれからの日々の積み重ねを重視する。阿部は「今は自分の将来のために成長できるかを目指している。一つひとつの練習、試合で自分を成長させること。(選手権の経験もとても大事だが)プロになるとか、大学でもっと通用するために選手権よりも日ごろの練習の方が大切かもしれない」。

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