無名選手たちもチャンス掴む!関西セレクションから10名が世界懸けた「NIKE MOST WANTEDジャパンファイナル」進出!
ゲキサカ / 2015年2月9日 8時36分
この日はロングボールが押し戻されてしまうような非常に強い風。悪コンディションの中で行われた関西セレクションは、有力候補と見られた選手たちも力を出し切れずに振り落される「激闘」となった。6対3のポゼッションや3対2からのシュートなどのメニューではスカウト陣がよりいい判断、プレーをするためのアドバイスを送るなど、参加選手がスキルアップできるようなトレーニング要素も含んだセレクションは、9チームに分かれて繰り返し実施された9対9(1本12分間)が大きなアピールの場となった。
圧倒的に他の違いを見せていたようなプレーヤーはいなかった。その中で仙頭がボランチの位置からのドリブルで再三局面を突破。またスルーパスをスライディングでカットするなど危機を的確に消していたMF吉武駿平(センアーノ神戸ユース)やスピードある動きを見せたDF阿部広大(岡崎城西高)とDF西村佐久良(大阪体育大浪商高)、攻撃参加に迫力のあったDF高畠淳也(徳島北高)、周囲を動かすリーダーシップが光ったMF三木水都(大阪学院高)、前線で力強いプレーを見せていた柳原ら持ち味を発揮していたが、ハーフコートの9対9というピッチの中ではスペースが限られており、武器を出し切れなかった選手も多かった。
よりアピールに成功したのは合格者となった選手たち。13年度の選手権全国大会に出場している渡辺が「ボール持ってからのアイディアだったり、パスだったり、ドリブルだったりの判断とか、攻撃の面を出そうと思っていた」とゲームに緩急をつけながら、左足で決定的な仕事をすれば、海外への練習参加経験を持つという鈴木が「自分の長所であるので、それを出せたのは良かった」と相手を剥がすドリブルからゴールやアシストを記録していく。また八田は「取られる気しいひんかったので。そこは出せたと思います」と説明したように、最終ラインからでも得意のドリブルでグイグイと前進。そして「初めは緊張しました。でも初めのシュート1本打ってから調子を掴めてきた。いつも通り出せたんかなと思います」という和田はドリブルスキルの高さを存分に発揮してゴールを奪い取っていた。「普段からコーチにキャッチングとかコーチングの面から言われているのでいつも通りにやろうと思った」という佐藤由や貪欲なゴールへの姿勢と守備面が評価された源、それぞれ無名ながらもシンプルなボール捌きが評価された岡本、力強い突破を見せた古城、右サイドでのスピードある突破が光った鶴田、187cmの高さを活かして奮闘した山上もスカウト陣に自身のプレーを印象付けた。
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