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「履けば良さを分かってもらえる」サッカー界に革命を起こすアンダーアーマー

ゲキサカ / 2015年3月9日 12時0分

―大宮アルディージャのユニフォームサプライヤーも務めています。
「2009年に初めて大宮アルディージャにユニフォームを提供したとき、選手たちは着た瞬間に『気持ちいい』と言ってくれました。『衣類を着て初めて気持ちいいと感じた』と。それがうれしかったですね。アンダーアーマーは生地が生命線ですし、繊維1本1本にこだわっているので」

―大宮のユニフォームはシルエットの細いタイトなデザインが印象的です。
「試合におけるパフォーマンスを追及した結果、タイトなシルエットになりました。実は最初にシルエットを細くしたとき、選手からは『もっとリラックスして着たい』という声もあったんです。しかし、シーズンを通して実際に着用していただいた結果、翌年には『もっと細くしてほしい』『もっとタイトにしてほしい』という声に変わっていました。何がベストなのかを追求した結果が、選手にもしっかりと伝わったなと感じました。大宮のユニフォームはシルエットにこだわっていますが、ウェアは伸縮しますし、吸汗、速乾にも優れていて、風合いもよく、着心地も快適です。裸が一番動きやすいわけで、それに近づけるために改良を重ねて完成したのが2015シーズンのユニフォームです。選手を進化させるためにどうすればいいのか。それを突き詰めていって、今のユニフォームになりました。満足はしていませんが、現時点ではこれがベストだと思っています」

―インナーウェアやユニフォームに続いて、スパイクの開発にも力を入れ始めたのはなぜでしょうか?
「当然、サッカー選手にとってスパイクは重要なギアだからです。しかし、スパイクの開発は本当に難しい。そのための専門家を採用し、プロジェクトチームを作り、2年かけて『フリーリー』というスパイクを開発しました。全国各地を回って、グラウンドが硬いところや悪環境の中でテストを繰り返しました。そうしないと選手が満足できるスパイクは絶対に作れませんから。

 また、Jリーグの選手と接していて、靴擦れしながらスパイクを履いている選手が多いなと感じていたんです。『なぜ靴擦れしているのに履いているのか』と聞くと、『格好いいから』『契約で』と、本当の意味でパフォーマンスに満足していない場合もあるんです。高校生もそうですよね。派手なスパイクや格好いいスパイクはたくさんありますが、選手が本当に求めているのは足にフィットするスパイクです。選手が足を入れた瞬間に足と一体化するスパイクを目指そうと思ったら、デザインどうこうではないんです。とにかくテストをしないといけない。相当、気合を入れて作りました」

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