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昨シーズン出場4分のカズのホーム2試合連続ゴールは、なぜ生まれたか

ゲキサカ / 2015年4月19日 21時54分

昨シーズン出場4分のカズのホーム2試合連続ゴールは、なぜ生まれたか

[4.19 J2第8節 横浜FC2-2長崎 ニッパ球]

 2014シーズンは横浜FCのFW三浦知良にとって、悔しいシーズンだった。出場した2試合いずれも途中出場、合計出場時間はわずか4分に留まった。しかし、2015シーズン、指揮官が山口素弘監督からミロシュ・ルス監督に代わると、先発に定着。8試合中6試合に先発出場し、5日の磐田戦(2-3)、19日の長崎戦(2-2)とホームゲームでは2試合連続で得点を挙げた。

 5日の磐田戦でDFに競り勝つ打点の高いヘッドでゴールネットを揺らしたカズは、長崎戦でもヘディングでゴールを記録。2013シーズン以来の1シーズン2得点目を挙げ、ホームゲーム2試合連続ゴールは実に10年ぶりだ。

 昨シーズン、カズにゴールへのこだわりについて話を聞いたとき、「自分は、もともとストライカーの適性だと思っていない」と言われて驚いた。日本代表で歴代2位となる55ゴールを記録しているカズだが、たしかにブラジル時代は左ウイングを務めるなど、チャンスメークが主な役割だった。日本に帰国後、ストライカーとして、プレースタイルを変更していった過去がある。

 山口監督が率いていた昨シーズンまで、横浜FCは1トップの布陣を採用しており、カズも2列目でプレーすることが多かった。そのためか、普段の発言から得点のこと以上に、攻撃の組み立てやチャンスメークについて話していた。一方のミロシュ・ルス監督は2トップを採用し、カズをFWで起用している。

 長崎戦後、カズは「意識的にゴールに向かおうという気持ちは、ここ数年では一番強く持っています。前に行こう、前に行こう、ゴール前に入って行こう、入って行こうと思っています」と、できるだけゴールに近いPA内でプレーをしようとしていることを明かした。

 監督が代わったこと、また、最前線のターゲットとなるFW大久保哲哉が復帰したことで、横浜FCの戦い方は変わった。カズに求められることも変化している。その要求に応えているカズは、「シンプルにプレーすること」が、ゴール前での決定力を維持する上でも重要だと言う。

「周りには動ける、スピードのある人間もいます。ポストプレーできるジャンボ(大久保哲哉)もいるので、そういう選手を少しでも使って、自分はペナルティーエリア内に入って行こうと思っています。これは全員がですが、監督から常に『シンプルにやれ』と言われているので。その中でも、僕は特にシンプルにやらないと、そこで体力を使ってゴール前に行けないということが一番良くないので。シンプルにやって、PAの中に入っていくのが、一番ゴールを取る上で有効だと思っています」

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