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強豪・柏日体高が相互支援契約で“柏アカデミーのひとつ”に。新しい形の強化策で戦国・千葉制覇目指す

ゲキサカ / 2015年5月7日 20時49分

強豪・柏日体高が相互支援契約で“柏アカデミーのひとつ”に。新しい形の強化策で戦国・千葉制覇目指す

 昨年、一昨年と関東大会に出場している千葉県の強豪、柏日体高が地元のJ1クラブである柏レイソルと相互支援契約を結び、新たな強化へ乗り出した。柏、水戸、愛媛で活躍した柏アカデミーコーチ、永井俊太氏が柏日体のヘッドコーチに就任。柏日体の片野慶輝監督によると、「レイソルとしてもアカデミーのひとつとして柏日体高校サッカー部を強化していく」ことになったという。永井氏は2月の就任から連日、柏日体を指導。市立船橋高で10番を背負った元U-20日本代表で、J1、J2で計142試合に出場した経歴を持つ永井氏は「みんなも当然全国、選手権に行きたいと思っている。僕も関わらせて頂いたからには結果を出したい。勝たないといけないと思います」と目標を掲げてスタートしている。

 地域密着の考えを持つレイソルと、柏日体との提携についての話し合いは昨年本格化。レイソルサイド、そして鈴木誠治校長をはじめとした学校サイドのサッカーに対する情熱、理解もあって今年2月に契約を結ぶ運びとなった。これによって、レイソルから永井氏が柏日体へ派遣されたほか、柏日体のアスリートコースに籍を置く1年生選手が週2回、各2時間ある専門体育の授業でレイソルの練習場である日立柏グラウンドで柏アカデミーコーチから指導を受けている。また、柏日体サッカー部員が柏U-18のトレーニングに参加するという試みもスタート。加えて、現在はまだ発想のひとつの段階だが、柏日体で活躍する選手が在学中に柏U-18へ登録変更するということが将来的に実現することもありそうだ。

 チームの強化とともに、「柏レイソルを応援したい」という柏日体に対し、レイソルにとっても指導者育成という面での効果がある。永井氏は「勉強の場ではないですけど、高校生という高いレベルで指導させてもらえるのはクラブとしても個人としてもありがたいこと」と語る。昨年まで柏U-13を指導していた永井氏は柏U-18のコーチを務めていた経歴も持つ。そして高校サッカーの有力校を指導することで、将来へ向けて大きな経験を積むことができそうだ。

 他にもレイソル側のメリットはある。今年から、柏U-18に所属する1年生全員が柏日体へ進学。同じ高校に通学することによって将来的にはトレーニング時間の確保も可能になりそう。また、柏日体が柏U-15やレイソルトーア(柏レイソルA.A.TOR'82、前・柏イーグルスTOR'82)から柏U-18へ昇格できなかった選手たちの受け入れ先となっているため、レイソルのアカデミースタッフは中学時代に指導していた選手を高校でも見守ることができる。「レイソルは選手育成に力を入れているし、上がれなかった選手達のその後を見ていきたいという想いがある。これまでは(高校へ進学する際に)バラバラに分かれてしまっていたけれど、中学までの6年じゃなくて9年見ることができる」(片野監督)。成長のペースが遅かった選手も、柏日体サッカー部で評価を高めてレイソルのトップチームへ入団するという道が広くなった。

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