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強豪・柏日体高が相互支援契約で“柏アカデミーのひとつ”に。新しい形の強化策で戦国・千葉制覇目指す

ゲキサカ / 2015年5月7日 20時49分

 新体制の下でスタートした柏日体の強化は順調だ。千葉県1部リーグでは習志野を2-0で撃破するなど上位争いを展開中。片野監督は「レイソルのサッカーをベースに、ボールを大事にしていかにスペースをつくるか。永井さんにはパストレーニングから非常に丁寧に教えてもらっている。(選手たちは)最初やっぱり戸惑っていましたけれど永井さんの指導は丁寧ですし、ストロングポイントを伸ばしてくれるんで、今は選手たちの目の輝きが違いますね。レイソルのトレーニングメゾットを活かしながら高校サッカーでも存在感のあるチーム作りをしていければいい」と期待する。

 永井氏は“プロ予備軍”である柏U-18と柏日体との比較について「(柏日体も)選手個人は能力高い子が多いので、そんなに変わらないと思います。(柏U-18の選手は)小学生から止める、蹴るはやっているんで、その点に関してちょっと違いはあるのかなと思いますけれど。柏日体も知識が入ったら面白いかな。能力高い子が多いですよ」と期待する。「(最初に手がけたのは)オーガナイズする(設計図をつくる)というところですかね。全員で守備も攻撃もすること。しっかりオーガナイズしてみんなでサッカーするというところから最初は入りました。みんな個性があるので、オーガナイズがあった方が、その中でやった方が彼らも自分の個性を出しやすかったりするので、みんなでしっかりグループでサッカーできるようにはなりたい。基本はボールを大事に支配してということはやりたい。ただし、彼らのやってきたサッカーもあるし、個人の特長もある。いい形で変化させることができれば、レイソルのサッカーだけをやろうとは思いませんし、彼らが楽しいサッカーを当然オーガナイズのある中でやらせてあげられればいい」と語った。

 どちらかというと切り替え速く、縦へのスピードの速い攻撃を特長としていた今年の柏日体。エースFW藤岡優也をはじめ、個で打開できる選手が多いチームは永井氏の指導の下、レイソルのアカデミーの特長であるボールを大事に、また判断の良さを加えて多彩なサッカーができるようになってきている。CB羽布津優之介主将は「俊太さんはミスしても『全然大丈夫だから』と前向きな言葉をかけてくれるので、頑張れる。俊太さんが来て、相手にハメられたときにも開放できるパスの回し方だったりを教えてもらって、自分たちのサッカーの幅が広がりました。ドリブルで崩せるし、パスでも崩せるような。また、前までは我の強いヤツがボールを回せ、回せと言っていたけれど最近は落ち着かせてコートを広く使っていこうと言っている。(選手間でも)前向きな発言が多くなっている」と効果を口にした。

 目標は「全国行っていい成績を残したい」(羽布津主将)。千葉は市立船橋や流通経済大柏、習志野、八千代といった強豪が名を連ねる全国屈指の激戦区。これまで選手権出場のない柏日体が、千葉を勝ち抜くためにスタートした改革が勢力図を変えるか。また、柏日体がどのようにして階段を上っていくのか、注目だ。

[写真]戦国・千葉制覇を目指す柏日体イレブン


(取材・文 吉田太郎、協力=柏日体高校サッカー部)

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