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[総体]選手権日本一の星稜、新鋭の挑戦、重圧跳ね除けて「成長するために大事」な全国へ:石川

ゲキサカ / 2015年6月9日 19時12分

[総体]選手権日本一の星稜、新鋭の挑戦、重圧跳ね除けて「成長するために大事」な全国へ:石川

[6.8 全国高校総体石川県予選決勝 星稜高 1-0 鵬学園高 金沢市民サッカー場]

 平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技石川県予選は8日に決勝を行い、昨年度の全国高校選手権優勝校である星稜高がMF片山浩(2年)の決勝ゴールによって初優勝を狙った鵬学園高に1-0で勝ち、4年連続24回目となる全国総体出場を決めた。

 12年度は選手権で全国4強。13年度は選手権全国準優勝、そして昨年度は悲願の日本一に輝いた。星稜は近年、夏から冬にかけて非常に上手くチームを仕上げてきている印象があるが、河崎護監督は全国総体について「成長するために大事な大会。大会に出ることは大事」と口にする。また、この日指揮を執った木原力斗コーチが「夏の時に自分たちがどれくらいのレベルかということも分かりますし、全国の厳しい環境の中で試合できるということも彼らをひとつふたつ成長させる。(予選で)試合に出れない子も目標ができますし、チームにとって成長できるきっかけなのかなと思います」というように、夏の全国舞台で厳しい試合を経験し、自分たちの力を知り、何が必要なのか実感することが、秋、冬へ成長する力になる。星稜はその全国総体への出場権を苦しみながらも、“狙い通り”に獲得した。

 能登半島の七尾市から現れた新鋭・鵬学園もカバーリングに優れたCB弥村光広主将(3年)、左利きの10番FW弥村信幸(3年)の「弥村ツインズ」や負けん気の強いプレーを見せるMF千葉東泰供(2年)、安定感光るGK西本時誉(3年)ら好選手揃うチーム。就任4年目の赤地信彦監督が「もちろん、(星稜を)食うつもりでやってきました」と口にしたように、打倒・星稜を目指すチームは堂々とした戦いぶりで渡り合う。一方、星稜はロッカールームでのミーティングにだけ参加してベンチには入らなかった河崎監督が「ウチの良さも少し消えるかもしれないけれど、システムをちょっと変えて、まず完璧に相手のいいところを消す」と説明したように、普段の4バックから東方智紀(3年)、六田邦宏(2年)、岡田勇斗(3年)の3バックへ変更。相手を圧倒するような戦いではなかったものの、相手に流れを与えなかった。

 立ち上がり、星稜はU-17日本代表MF阿部雅志主将(3年)、10番FW大倉尚勲(3年)がPAで突破を図ると、9分にはFKから東方がヘディングシュート。サイドの高い位置でMF村中龍仁(3年)やMF大橋滉平(3年)がボールに関わるが、全体的にクロスの精度を欠き、鵬学園GK西本に次々とキャッチされてしまう。一方、鵬学園はボールを奪ってから、MF小坂祐心(3年)や千葉東を軸とした攻撃でしっかりとボールをつなぎ、またセカンドボールもよく拾ってフィニッシュにまで結びつける。17分には千葉東のスルーパスにMF越田瞬(2年)が反応。これは星稜GK高橋謙太郎(2年)が出足の良い守りで阻んだが、こぼれ球を越田が落として千葉東が右足シュートを打ち込む。また33分には右SB宮本和佳(3年)の強烈な左足ミドルがゴールを捉えた。

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