[総体]「選手権に向けてスタート」滋賀3位で近畿大会出場の野洲、奈良王者・奈良育英をPK戦で破る
ゲキサカ / 2015年6月21日 6時46分
[6.20 近畿高校選手権大会1回戦 奈良育英高 1-1(PK4-5)野洲高 ビッグレイク]
第68回近畿高校サッカー選手権大会が20日に開幕し、近畿地区の高校総体予選で上位となった16チームが参加。滋賀県の第3代表の野洲高が1回戦で、奈良県予選を制した奈良育英高にPK戦で勝利し、21日に行われる2回戦進出を決めた。
今月上旬に行われた平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技の滋賀予選では準決勝で守山高に0-1で敗れ、全国行きの切符を掴めなかった野洲。今大会は滋賀県3位での出場だが、奈良王者を破って初戦を突破した。
先に仕掛けたのは奈良育英。「出だしは、『あれ?何で行けたんやろ?』と選手たちは思ったと思う」と上間政彦監督が振り返ったように、野洲のエンジンがかかる前にFW片山太征、加賀友基らがパワーで押し込み、ゴール前に進出したが、シュートまで持ち込めず、「立ち上がりに決めていれば、流れは違った」(上間監督)。時間の経過と共に試合の流れは野洲に傾き、前半9分に右サイドからDFを3人かわして、中に切れ込んだFW村上魁がPAにスルーパス。フリーで抜け出したMF高取誠隆が冷静に流し込んだ。
先制してからは野洲が、テンポの良いボール回しとドリブルを交えて攻撃で奈良育英を圧倒。18分には左を仕掛けた高取のパスからFW山元壮太郎が、25分には村上のスルーパスに高取がスライディングで反応したが、ゴールネットを揺らすことができない。一方の奈良育英も35分にGK粟田海音のキックを前線でMF井門林勇が受けると、素早くPAに浮き球を展開。走り込んだMF河田篤志がGKをかわしたものの、シュートを打ちきれず、前半を終えた。
後半に入ってからも試合の主導権は野洲。8分に中央でパスを受けたMF林雄飛がドリブルで密集をかわしてシュートを狙ったが、DFに当たってCKに。19分には林のスルーパスに左サイドを上がったDF近藤裕貴が反応し、ゴール前へラストパス。高取が飛び込んだが、わずかに合わない。以降も野洲は村上が強引にシュートまで持ち込むなど、あの手この手で奈良育英のゴールに迫ったが追加点が奪えずにいると、24分には相手陣内でのミスからピンチを招くことに。奈良育英は井門がセカンドボールを右のスペースに蹴り込むと、途中出場のFW細川義人が反応。ゴール前に入れたパスがオウンゴールを生み、試合は振り出しとなった。その後も両者、チャンスを作ったが、物にできずPK戦に突入。そのPK戦では野洲が全員成功したのに対し、奈良育英は2番目のキッカーが失敗し、5-4で接戦を物にした野洲が2回戦に進出した。
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