[総体]「選手権に向けてスタート」滋賀3位で近畿大会出場の野洲、奈良王者・奈良育英をPK戦で破る
ゲキサカ / 2015年6月21日 6時46分
総体予選で守山に負けた際は、負けたことよりも見ていても楽しいプレーが見られなかったことを山本佳司監督は嘆いていたが、この日は代名詞である細かいパス回しに村上らのドリブルを交えた“野洲らしい”攻撃を披露。「インターハイまでは間延び覚悟で、個のプレーをしていたけど、今は選手の距離をコンパクトにして、グループやチームでのプレーに変えている。インターハイを落としたから、選手権に向けてスタートした感じやね。第一歩がこの大会やけど、やろうとしている方向性は一致してきていると思う」と話したように、冬のリベンジに向けて、上々のリスタートに成功したと言える。また、「滋賀で大会をやらせてもらっているから、代表として負けられない気持ちもあったと思う」と続けたように、草津東と守山が初戦で敗れる中、地元の意地を見せた格好となった。
一方の奈良育英は、春休み以降は県1部リーグと総体予選と奈良県内での対戦が続いたため、「これだけ動けるチームとやるのは久しぶり。ここ2か月の試合とはボールと人の動くスピードが違って、動けなかった」(上間監督)。それでも、指揮官がサッカーの原点と評する球際の激しさを見せて、2点目を与えず。上間監督が「昨年、一昨年までなら2、3点奪われて負けていた試合。追いついて、何とかなるんちゃうかという展開まで持ち込めるのは大きい」と話したように、敗れはしたものの手応えを得るには十分な試合内容だった。
選手権への第一歩を踏み出した野洲と、久々の県外チームとの対戦を経てインターハイに備える奈良育英。それぞれの立場は違うが、ともに収穫を得た一戦だったと言える。
(取材・文 森田将義)▼関連リンク
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