[総体]「今年は1冠も育英に取らせるつもりはない」桐生一が選手権準Vの前橋育英破り、全国へ!!:群馬
ゲキサカ / 2015年6月21日 23時34分
[6.21 全国高校総体群馬県予選決勝 前橋育英高 0-2 桐生一高 正田スタ]
21日、平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技群馬県予選決勝が行われ、1月の全国高校選手権準優勝の前橋育英高と桐生一高が対戦。MF木暮一樹(3年)とFW滝沢昴司(3年)のゴールによって桐生一が2-0で勝ち、8年ぶり3回目となる全国総体出場を決めた。
選手権準Vの前橋育英を予選敗退に追い込んだ。立ち上がりにスーパーゴールで先制し、押し込まれた時間帯も耐えた桐生一は押し返した後半にFKで追加点。相手に決定機をつくらせないハードワークと球際での強さ、そしてカウンターから決定機を連発するなど堂々のゲーム内容で前橋育英に土をつけた。滝沢昴が「選手権であそこまで行ったのは刺激になりました」というように、昨年無冠だった桐生一にとって前橋育英の全国での活躍は活力になっていた。新人戦決勝に続いて目標の前橋育英撃破を果たして県内2冠。守備の柱・一宮憲太主将(3年)は「インターハイなんで・・・」と喜びは控えめながらも、「今年は1冠も育英に取らせるつもりはない」と力強く宣言した。
前半8分に生まれたスーパーゴールが桐生一を乗せた。桐生一はMF井上翔太(3年)の左クロスのクリアボールをコントロールした木暮が、身体に巻き込むように左足を振りぬく。ゴール正面左寄りの位置から放たれた一撃は前橋育英の名手・GK山岸健太(3年)の伸ばした手の先を抜けてゴールを破った。本来、桐生一はボールを繋ぐスタイル。今季、関東大会やリーグ戦で守りを固める相手に弱かった桐生一は、田野豪一監督が「まずミドルシュートを打え、背後を取ろうと。ただ(裏へ)蹴るのではなくて、意図のあるフィードで相手の守りを伸ばすんだよと。そこで手前で諸部。あとは強さを出すためにクロス。(攻撃を作り直すのではなく)仕上げろと」と説明したように、今大会初戦から続いた守りを固める相手への対策としてクロスとミドルシュートのトレーニングを積んでいた。その結果、準決勝までの5得点中4得点はクロスから。決勝ではスタイルの全く異なる前橋育英が相手だったが、トレーニングしてきたミドルシュートが先制点をもたらした。
先制後もMF滝沢和司(3年)、滝沢昴の「滝沢ツインズ」のドリブルを交えながら大きな展開を活用する桐生一に対し、前橋育英も前半半ばごろから攻撃の圧力を強めていく。PAで跳ね返される展開の続いた序盤から徐々に幅を使った攻撃を増やした前橋育英は、右サイドから決定機を作り出す。25分、DF3人を置き去りにしたMF関川優太(3年)の折り返しをFW金子拓郎(3年)がヒールパスで中央へ流し、FW高沢颯(3年)が飛び込む。37分にはMF井上滉斗(3年)が右オープンスペースへ展開。これを受けた高沢が切り返しでDFを外し、左足を振りぬいた。そして39分には左FKからGKの手前に飛び込んだFW野口竜彦(3年)が決定的なヘディングシュート。選手権決勝でゴールを決めている野口の一撃に会場が一瞬沸いたが、枠を捉えることができない。
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