[国際ユースサッカーin新潟]代表としての「プライド」と「共有力」、U-17日本代表が後半4発で新潟選抜に逆転勝ち
ゲキサカ / 2015年7月20日 9時40分
[7.19 国際ユースサッカーin新潟第2節 U-17日本代表 4-1 U-17新潟選抜 五十公野公園陸上競技場]
第19回国際ユースサッカーin新潟は19日、新発田市五十公野公園陸上競技場で第2節を行い、ともに初戦白星スタートを切ったU-17日本代表対U-17新潟選抜戦は、4-1でU-17日本代表が逆転勝ちした。U-17代表は過去4年連続で敗れていた新潟選抜戦の連敗をストップ。20日の最終節(対U-17セルビア代表)を引き分け以上で終えれば、自力での優勝が決まる。
判断スピードが上がらず、一つひとつのプレーがどこかリアクションになってしまっていた前半を0-1で折り返した。U-17代表は後半開始からいずれもU-18代表での経験を持つMF佐々木匠(仙台ユース)、FW吉平翼(大分U-18)、MF冨安健洋(福岡U-18)、そしてFW岩崎悠人(京都橘高)を同時投入。明らかにスイッチの入った後半、U-17代表はシュート数14-0で新潟選抜を圧倒して逆転した。開始27秒にいきなり岩崎がシュート。ボランチの佐々木が鋭い仕掛けを繰り返し、前線の吉平やボランチの冨安が守備のスピードを一段階上げる。「相手は同じ学年のこっち(代表チーム)を目指しているメンバーたち。選ばれた方のプライドもある。絶対に負けたくなかった」(吉平)。その思いがチームに迫力を生んだ。
そして、チーム全体のスピード感を上げたのは投入された選手たちが持っていた「共有力」。内山篤監督は「前半は個人が一生懸命するけれど、(意図の)共有がなされないから、相手が動かない。判断が遅いから、穴ができてこない。後半の方が前向きに、湧き出すように、ボールのジャッジが早いから相手がついて来れない。そこが差かな」。前半はそれぞれが一生懸命プレーしていたが、個々のプレーになってしまっていた。それが変わった後半。吉平は今回の新潟合宿中に同じ練習場で行われていたU-18代表候補合宿の練習を見て、声でコミュニケーションを取る部分の差を感じていたという。「いろいろと自分から要求する部分だったりとか、要求される部分はもちろんですけど、自分が初めてこの合宿に参加した時、しゃべるのが少ないかなと思って、これがふつうなのかなと思っていたら、18(代表)はやっぱりどんどんしゃべっているし、そういうところが足りないのかなと。誰かがしゃべればみんなしゃべると思うので、いろいろな人への声がけを意識している」。声も含めてもたらされた「共有力」の向上。先発メンバー以上に経験を積んできている選手たちによって、個の部分、また連動性を高めたチームは力を見せつけて逆転勝ちをおさめた。
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