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[クラブユース選手権(U-18)]プレミア勢3チームの激戦区・Dグループ、唯一のプリンス勢・磐田U-18が広島ユースから勝ち点1奪う

ゲキサカ / 2015年7月22日 19時29分

 逆に後半17分、磐田は左サイドからのコンビネーションによる崩し。そして中央の大西がダイレクトでラストパスを入れると、PAへ潜り込んだFW山下諒也(3年)がPKを獲得した。これをFW立川嶺(3年)が右足で決めて磐田が先制。田中監督が「相手の特長とか、ウィークポイントがあって、その中でボール状況が変わって相手のコントロールミスがあったり、相手のポジションが悪かったりだとか、味方がどういう状況だとか考えてサッカーをするから、システムとか形にはとらわれない」と説明するチームが、チャンスを連続で逸した相手の悪い流れを逃さずにリードを奪った。

 対する広島はダイナミックにボールを動かしてアーリークロスやセットプレーからチャンスをつくるが、シュートの精度を欠くなど同点に追いつくことができない。それでも「次の1点が本当の勝負で、そこの勝負で我慢強く守れたんじゃないか」と沢田謙太郎監督が振り返ったように、広島はここで守備が崩れずに2点目を与えなかったことが土壇場で劇的ゴールをもたらした。

 広島はアディショナルタイム突入後の後半42分、MF前田武勇が左サイドからゴール方向へクロスボール。これが相手DFとGKの連係ミスを誘い、オウンゴール。忍耐強く守っていた磐田にとっては痛恨の1点で試合はドロー決着となった。それでも磐田の田中監督は「プランどおりに試合を進めることができたし、ある程度広島さんの良さを消しながら忍耐強く終盤までやれたことは収穫だったし、東海予選ではウチは先制しながらも大逆転、大敗したという失敗を学ぶ結果がきょう追いつかれましたけれど、勝ち点1取れたことは前進していると思いますし、そこはプラスと考えています」と失敗から一歩前進したチームに納得の表情を見せていた。

 一方、敗戦目前から粘り強さを発揮して追いついた広島の沢田監督は「(粘り強さというのは)ひとりで粘ってもひとりの力はそうでもなくて、チーム全体で粘らないと出せない。きょうは出せたけれど、いつも出せるかというとまだまだ」。練習、練習外での取り組みはまだまだ足りない。それでも指揮官も認めた通り、チームには必死さがあった。また加藤威が「毎回このままで返せなくて負けてしまうという流れだった。でも、最後の最後で体を張れるようになっているし、粘り強さは前よりも良くなってきている」という広島が気温35度の暑さの中で最後まで諦めずに戦い、磐田と勝ち点1を分け合った。

[写真]後半17分、磐田U-18のFW立川が右足で先制PKを決める

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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