[クラブユース選手権(U-18)]「共鳴」して決めた先制点!千葉県1部Lの千葉U-18が、プレミアEAST首位の鹿島ユース撃破!!
ゲキサカ / 2015年7月27日 18時41分
[7.26 日本クラブユース選手権(U-18)大会決勝T1回戦 鹿島ユース 0-2 千葉U-18 宮城総合]
26日、第39回日本クラブユース選手権(U-18)大会は決勝トーナメント1回戦を行い、プレミアリーグEASTで現在首位の鹿島アントラーズユース(茨城)と千葉県1部リーグに所属するジェフユナイテッド千葉U-18(千葉)が対戦。千葉がMF大塚一輝(3年)とMF氣田亮真(3年)のゴールによって2-0で勝ち、昨年に続くベスト8進出を決めた。千葉は28日の準々決勝で柏U-18(千葉)と戦う。
0-0の後半4分、千葉はまさに理想通りの形でゴールを奪い取った。右中間から仕掛けたFW中村駿太郎(2年)が強引に突破を図ると、それを追い越す形でフォローしたMF齋藤拓海(3年)がDFと競りながら右足でラストパスを入れる。ニアサイドで潰れた選手の後ろから走り込んできたのは「自分は走ることしかできない。チームのために犠牲心というか、チームのために人の倍走ることを意識しています」という大塚。「SBの裏まで入ってくれるというところが自分たちの狙っている形。(齋藤)拓海がいいところに入ってくれて前でFWが潰れてくれて、自分は押し込むだけでした」と右足ダイレクトで合わせた一撃が堅守・鹿島のゴールを破った。
このプレーの直前にはGK辻周吾(3年)のフィード一本で氣田が左サイドを抜け出すなど、相手の隙の突くプレーをしていた千葉。五輪代表コーチや千葉トップチーム監督などを歴任してきた江尻篤彦監督は「サッカーの本質である粘り強く、どこでやられても結局最後ゴール割られなければいいという話や一瞬の隙を突けるようにという話をしてきた。後半の立ち上がり、GKからの10番(氣田)への長いボール、あれでリズムが後半作れたと思う。そういう相手の隙を逃さずにやるというのは今のサッカーでは必要なこと。それに対して選手たちが少しずつ分かり始めてきた」と選手たちに目を細める。そしてゴールシーンは、今年U-18チームの監督に就任した江尻監督がまさに求めていた部分。「あれは自分が目指していたところ。点を取るというイメージをみんなが『共鳴』できた。リスクをかけてでも行かなければいけない。そういうところ(相手見て攻めたり、リスクをかけて攻める点)が伝わってきている」と会心の一撃に頷いていた。
対戦した鹿島は東の優勝候補。これまで運動量、球際の部分などサッカーのベースにある部分で相手に差をつけてきた。それでも熊谷浩二監督が「(自分たちが)動くことができませんでした。(この夏に)もう一段階レベルアップしなければならない」と説明したように、真夏の連戦でこの日は動ける選手と動けない選手とが出てしまっていたという鹿島。前からのディフェンスで相手を飲み込むのではなく、引き気味に守ってあえて我慢比べに持ち込むことを選択した。ポゼッションを許した千葉に縦パスを狙われ、氣田のドリブルに手こずるシーンもあったが、それでも鹿島はU-18日本代表のCB町田浩樹(3年)やCB中野純(3年)、MF千葉健太主将(3年)が要所を封じてシュートを全く打たせなかった。逆に鹿島はギアを上げた際にはしっかりとシュートにまで持ち込んで見せる。だが後半立ち上がりに連続してクロスからチャンスを迎えたが、決め切ることができない。逆に直後に失点して追う展開となってしまった。
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