アーセナルを揶揄するモウリーニョ、「電卓を持って来い!」

　チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督がまたもアーセナルのアーセン・ベンゲル監督を“攻撃”した。英紙『ミラー』が報じている。これまでもモウリーニョ監督はベンゲル監督を「失敗のスペシャリスト」や「のぞき魔」と揶揄していた。

　2014-15シーズンのプレミアリーグを制し、キャピタル・ワン杯も手に入れたモウリーニョ監督。アーセナルよりも少ない“コスト”でタイトルを獲得したことを強調した。

「ここ3年か4年でそれぞれのクラブが費やしてきた金額を計算すれば驚きの額になるだろう」

「電卓を持ってこい。それが最も簡単な方法だ。推測の余地などない。正直で客観的に見るのであればね」

　他クラブが巨額の費用を補強にかけたことを批判したモウリーニョ監督はアーセナルを例に挙げ、「MFメスト・エジルやFWアレクシス・サンチェス、DFカルム・チャンバースのために費やした金額を合わせたら、きっと驚くだろう」と語った。

　実際に、ここ1年間でアーセナルが移籍市場で費やした金額は1億ポンド(約192億3000万円)を超えた一方で、チェルシーは8200万ポンド(約157億7000万円)だった。

　アーセナルはサンチェスの獲得に3300万ポンド(約63億5000万円)、カルム・チャンバースとマンチェスター・ユナイテッドから獲得したFWダニー・ウェルベックにそれぞれ1600万ポンド(約30億8000万円)。そして1月にはDFガブリエル・パウリスタも獲得している。

　アーセナルを「彼らは素晴らしい選手が揃った素晴らしいチームだ。ファンタスティックなGKもいる。タイトル争いの有力候補以上のチームになっている」と皮肉たっぷりに賞賛したモウリーニョ監督。

　連覇のかかるシーズンへ向けては「プレミアリーグには優勝を狙えるチームが5つある。その中からたった一つのチームしか優勝できない。それが現実だし、4つのCL出場枠を5つのチームが争っている。プレミアリーグもヨーロッパリーグも、たったひとつのチームしかチャンピオンになることができない」と語っている。

　8月2日に行われるコミュニティ・シールドでチェルシーはアーセナルと激突する。

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