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[クラブユース選手権(U-18)]柏に「回させて」勝つ、徹底して戦った千葉U-18がダービー制して8年ぶりの4強進出!

ゲキサカ / 2015年7月29日 11時2分

[クラブユース選手権(U-18)]柏に「回させて」勝つ、徹底して戦った千葉U-18がダービー制して8年ぶりの4強進出!

[7.28 日本クラブユース選手権(U-18)大会準々決勝 柏U-18 1-2 千葉U-18 前橋総合]

 7月28日、日本クラブユース選手権(U-18)準々決勝で「千葉県ダービー」が実現した。柏レイソルU-18とジェフユナイテッド千葉U-18。因縁深い両チームの激突は、火花散る熱いバトルの末、千葉に軍配が上がることとなった。

 一般にスポーツの世界で理想の精神状態は「チャレンジャー」のマインドを持つことだとされる。対戦相手の良さ・強さを理解した上で、それを恐れることなく自分の良さ・強さを出し切るために立ち向かっていける、そんな状態である。そして、この試合における千葉の心理状態はそれに近かった。

「(育成に関して)いまは柏さんが一歩も二歩も三歩も先を行っている。そのことを認めた上で、では勝つためにどうすべきなのか。『勝つためにはこれしかない』形だったと思う」

 千葉の江尻篤彦監督はそんな言葉で試合に臨んだ心構えを形容した。「本当はもっと(ボールを)握って戦いたいんだけどね」と笑いつつ、しかし現実を見据えてディフェンスから入る戦術を選択。柏に「回させて」勝つ。ヘタにボールを持って動かすことはせずにボールを奪ったらシンプルに攻め切る。狙いは明確で、意思統一も確かだった。

 一方、柏側にしてみると、ここまでの徹底は予想外だったかもしれない。下平隆宏監督は「もう少し(ボールを)持たれる時間帯もあると思っていた。割り切った戦いをやられてしまった」と肩を落とす。そして同時に悔やんだのは「ゲームの入りが悪かった」ことである。

 ゲームの流れは開始5分の攻防で決まった。ボールを持った千葉FW伊藤大将が、チェックの甘い柏の守備をかいくぐってスルーパス。タイミング良く抜け出したMF大塚一輝がGKとの1対1からコースに流し込んで先制点を奪い取る。「『ゆるい』と言われても仕方ない」。柏の指揮官を嘆かせたこの1点は、柏に重くのしかかることになる。

 以降は柏のポゼッションゲーム。ボールを左右に振りながらスキをうかがう柏に対し、しかし千葉も粘り強く対応を続ける。「千葉さんの守備は本当にしっかりしている。そのチームが先制点で『守り切る』とハッキリしてしまった」と下平監督が指摘するように、柏はボール支配で圧倒しながら思ったようにフィニッシュまでは持ち込めない流れに陥っていく。関東予選で守り勝っている経験も心理面で千葉側へポジティブに作用した。

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