[UAチャレンジカップ]元日本代表MF金田氏が高校生の試合を観戦、スペースではなく足下へ通すパスの重要性を説く
ゲキサカ / 2015年8月22日 16時31分
[8.19 UAチャレンジカップ2位リーグ 大体大浪商高 0-2 浜名高 J-GREEN堺]
日本代表の最年少ゴール記録を持つ金田喜稔氏が19日、「アンダーアーマーチャレンジカップ2015 SUMMER」2位グループの大体大浪商高対浜名高戦を観戦。予選グループ1位にわずかに届かなかった両チームのプレーを見ながら、スペースではなく足下へ通すパスの重要性を強調していた。
前日18日に出場16チームを対象として行われたサッカークリニックで金田氏は選手たちへ向けて足下へ強いパスを出すことの重要性を説いた。それを意識してか、この試合では大体大浪商、浜名ともに受け手の足下にスピードのあるパスを通すシーンが見られたが、金田氏は「(中盤から)1タッチで瞬間で出してくる選手もいないので、1タッチで出てくると予測して動き出すFWもいない。これではスピードが上がらない」と指摘。「受ける方が、スペースへ出てくるのではなくて、強いパスが足下に出てくると思ってゲーム構築すると受け手と出し手の共通理解だけでも全然ゲームが変わる。これを概念で攻撃を組み立ててくれたら日本のスピードはもっと上がっていくと思う」と語った。
金田氏の考え方ではスペースへのパスは「チーム全体でマイボールから離れている時間」。スペースへのボールを蹴った時点でボールを相手に渡してしまう可能性が高まってしまう。この試合では出し手がスペースへ縦パスを蹴り出すものの、受け手が全く反応できずに相手ボールになってしまうようなシーンが何度もあった。また味方が反応できずにGKへ渡ってしまうようなスルーパスも。「抜けるようなパスというのは元々パスコースはそこにないですから。(日本の指導は)スペースへ出しなさい、もらいなさいですけれど、インターセプト狙われるのはスペースへのパスなんですよ。日本代表が良くなったのは長谷部とか山口蛍とか足下へきっちり通すパス、それも(相手が予想しづらい)半身になってパスを出せる選手が増えたからだと思うんですよ。身体の向きと足下へのパスの精度が高いからショートパスの連係が(香川)真司とか長友とかが絡んだ時に出てくる。彼らはスペースではなく、足下に通していますよ」。よりゴールやチャンスを増やすため、遅攻でもカウンターでも足下へ正確に強いパスを通して攻撃すること、ボールを離さないサッカーをすることを提言した。
この試合、浜名はともに技術高いMF前野隼弥とMF染葉達樹のダブルボランチがバックパスを多用しながら、よりいい形で前を向くことができるタイミングで受け直してそこから一気に攻撃をスピードアップさせていた。金田氏はより前を向く回数を増やすために「(受ける際に)角度をつける癖をフリーの時もつけた方がいい。そうすればもっと前を向ける回数が増える。今はゴールへ背中を向けて受けることが多い。受ける位置を左右1mずらすだけでもっともっと前を向けるし、もっと1タッチのパスが増えてくると思うんですよ」とアドバイスを送っていた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
元W杯主審・西村雄一氏の指導にユース審判員が大きな刺激「これが本当の世界基準なんだなと」高校選抜候補合宿に特別帯同
ゲキサカ / 2025年2月2日 14時30分
-
森保監督の意図「成長してもらいたい」 発言から1年…鈴木彩艶も盤石ではない激戦区【コラム】
FOOTBALL ZONE / 2025年1月31日 8時50分
-
18歳なのに…「あそこへパス通せる」 非凡センスに驚き、代表OB指摘「サッカーIQが高い」【見解】
FOOTBALL ZONE / 2025年1月30日 8時30分
-
同僚も驚愕…日本人の40m級スルーパス「ファンタスティック」 一級品プレーに「なんて選手なんだ」
FOOTBALL ZONE / 2025年1月25日 18時31分
-
ピッチの影見て「あ、右側にいる」 隠れた逸材がついに…会場どよめく衝撃ターンの真実
FOOTBALL ZONE / 2025年1月15日 20時10分
ランキング
-
1八村塁 4本の3P含む20得点!3戦連続20得点超えの大暴れ レイカーズはLA対決制して3連勝
スポニチアネックス / 2025年2月5日 14時22分
-
2【カーリング】女子で波乱!昨年VのSC軽井沢ク、6度Vの中部電力が1次L敗退
スポニチアネックス / 2025年2月5日 16時28分
-
3豊昇龍「横綱昇進」めぐる元NHKアナ私見にファン反応 「藤井さんに完全同意」...横綱審議委員会「全会一致」疑問視
J-CASTニュース / 2025年2月5日 12時1分
-
4“過小評価”ヌートバーは「バットを振るだけで怪我」 米指摘した欠点…覚醒の“条件”
Full-Count / 2025年2月5日 20時28分
-
5ニールセン新体制のなでしこジャパンメンバーが発表! 長谷川唯や熊谷紗希など主軸に加え、籾木結花は4年半ぶり招集【2025 SheBelieves Cup】
超ワールドサッカー / 2025年2月5日 17時7分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください