岡山の小川統括本部長がJのクラブ経営アドバイザーへ就任、クラブは感謝の長文コメント
ゲキサカ / 2015年10月1日 14時58分
ファジアーノ岡山は1日、小川雅洋 常務取締役統括本部長が9月30日付で退任し、Jリーグのクラブ経営アドバイザーに就任すると発表した。
小川氏はクラブを通じて「2006年からクラブに携わって10年。クラブが岡山の地に根付き、素晴らしい文化が育まれるために、サポーターをはじめ、全てのファジアーノ岡山にかかわった皆さまと共に歩んでまいりました。そんな皆さまと一緒に、J1昇格という景色を見ることができず岡山の地を離れることは大変心苦しい思いもありますが、今回このような形でJリーグからクラブ経営アドバイザー就任のお話を頂き、岡山での10年間の経験を別の形でサッカー界の発展に貢献させていただくことを決断いたしました」
「皆さまにおかれましては、これまでひとかたならぬご厚情をいただき、心から感謝申し上げます。本来ならば直接お会いしてご挨拶申し上げるべきところ、この場を借りてのご挨拶となりましたことを深くお詫びいたします」
「今後は、Jリーグが目指す『スポーツで、もっと、幸せな国へ』を実現するために邁進してまいります。私の立場は変わってしまいますが、ファジアーノ岡山の歴史はまだまだ創世記の中を進んでおりますので、皆さまには引き続きクラブをサポートしていただければ幸いです」と挨拶した。
またクラブは木村正明代表による長文のコメントを掲載した。
「ファジアーノ岡山が発足し12年、会社化されてから9年が経ちました。小川さんは、2006年からクラブの活動に携わられ、2006年の株式会社設立時には非常勤役員として、2007年以降は常勤役員として、クラブ経営の根幹に携わり、力を発揮下さいました。特に2006年と2007年は、クラブが存続できるかどうかの大きな岐路に立たされた年であり、NPO からの継承、財務の安定、ファン・サポーター・支援者の輪の広がりにおき、特筆すべき手腕を発揮されました。また、2008年からの成長期においては、 安定した財政基盤と、地元出身の人脈を最大限に生かし、クラブの成長に大きく寄与されると共に、現在のクラブの礎を築かれた、最大の功労者のお1人であります」
「より具体的に申しますと、2006年、2007年は、何が何でも中国地域リーグを突破し全国地域リーグ決勝大会で優勝しなければなりませんでした。単なる1サッカーチームで終わるか、その後、プロリーグに参戦できるか。プロ化に踏み切ったものの、先立つものはなく、毎月増える累積赤字でクラブは厳しい状況でした。数人のフロントスタッフ、サポーター、関係者の皆さまと大きなプレッシャーを分かち合うひりひりした緊張感の日々でした」
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