[AFC U-19選手権予選]U-18日本代表はオーストラリアに3-0で1位通過!経験値積み上げるも、まだ世界への「通過点」
ゲキサカ / 2015年10月6日 22時33分
[10.6 AFC U-19選手権予選 U-18日本代表 3-0 U-18オーストラリア代表 ビエンチャン]
10月6日、ラオスの首都ビエンチャンにてAFC U-19選手権予選(U-20W杯アジア1次予選)の最終戦が行われ、U-18日本代表はU-18オーストラリア代表に3-0で完勝。3連勝で文句なしのグループ1位で、出場権をつかみ取った。
立ち上がりから試合の主導権は日本が握る。「ビルドアップしようという意識があるし、出したあとに動かないので、前からハメやすかった」とMF坂井大将(大分)が振り返ったように、暑さの影響で絶対的な運動量を欠く相手に対して圧力をかけてボール奪取。ほとんどの時間を敵陣で過ごす展開となった。
試合前、坂井は「この2試合、立ち上がりが悪い。雰囲気作りを含めてそれは改善したい」と語っていたが、FW小川航基(桐光学園高)が「今日は私生活の部分を含めて前段階の準備がちゃんとできていたし、良い雰囲気で試合に入れた」と振り返ったとおり、その成果は上々。「こういう予選の緊張感はやってみないと分からない」と内山篤監督は語っていたが、前の2試合を経てそうした免疫ができた効果もあったのだろう。
ボールを支配しながらなかなか決定打を繰り出せない流れも、「想定内」(内山監督)。引いて守る相手に対して無理に攻め急ぐことなくボールを回したのは、「前半は0-0でいいと思っていた。後半になれば相手の足は止まるという分析だったので」(坂井)という共通理解があったから。決定機らしい決定機は8分にCKからFW岸本武流(C大阪U-18)がヘッドで狙ったシーンと、41分にDF藤谷壮(神戸U-18)のクロスから同じく岸本が頭で合わせたシーンくらいだったが、チームを「焦り」の二文字が支配することはなかった。
この決して硬くなることのない「0-0のままハーフタイムでも問題なかった」(内山監督)という自然体が、アディショナルタイムにゴールという形で結実する。まずは46分、MF堂安律(G大阪ユース)の「『壮くん、行って下さい』というパス」を自慢の加速の中で受けた右SB藤谷が中央へと速いクロスを折り返す。2トップが潰れた先に待っていたのは、逆サイドハーフの高木彰人(G大阪ユース)。サイドから点を取る感覚をつかんできたという青黒の点取り屋が、「DFとGKの間を抜く強いシュート」というイメージ通りの一発を決めて、試合を動かした。
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