[選手権予選]元日本代表FW森山泰行監督の下、「意識」変えてきた浦和学院が深谷一に5-0快勝:埼玉
ゲキサカ / 2015年10月10日 20時8分
[10.10 全国高校選手権埼玉県予選決勝T1回戦 深谷一高 0-5 浦和学院高 深谷一高G]
第94回全国高校サッカー選手権埼玉県予選は10日、シード30校と一次予選を勝ち抜いてきた22校の計52校による決勝トーナメントに突入。元日本代表FW森山泰行監督率いる浦和学院高は深谷一高に5-0で快勝した。浦和学院は10月12日の2回戦で狭山ヶ丘高と対戦する。
「ちゃんと勝つ雰囲気をつくる。チームとして、出ている人も出ていない人もお互いのことを思いやってという役割を果たす」と森山監督が話す浦和学院は、試合開始前からサブ組の選手やベンチ外の控え部員たちが素晴らしい雰囲気を作っていた。試合中はピッチサイドの控え選手たちが途切れることのなかった声と飛び跳ねながらの大応援。ホームグラウンドでの試合でこちらも負けじと応援団含めて戦っていた深谷一との初戦は、硬さもあって、特に序盤はなかなかリズム良く試合を進めることができなかった。それでも、相手ハンドで獲得したPKを皮切りに5得点。J1で通算215試合66得点を記録し、海外リーグでのプレーなど国際経験も豊富な森山監督が「成長の幅はありましたね」と目を細める3年生ら浦和学院が一体感のある戦いでまずは県初戦を突破した。
ボランチの位置で幅広くカバーしていた司令塔・MF佐藤晴希(2年)やトップ下の位置でDFを鮮やかにかわすシーンが幾度かあったMF高橋永輝(2年)を中心に攻める深谷一は、相手の浅いDFラインの背後を狙ったほか、MF久保拓夢(2年)の右クロスや、FW城戸亮汰(2年)が相手GKのキックをチャージするなどホームを沸かせる場面も作り出す。
一方、浦和学院は元ボランチで身体の強さを発揮するFW松本俊太郎(3年)やFW大竹翼(3年)へのロングボールを交えて相手のDFラインを押し下げ、また持ち味のサイド攻撃からチャンスメーク。13分には左サイドを突破したMF高橋光(3年)のラストパスをニアサイドに飛び込んだ松本がかかとで合わせる。だが、このシュートは左ポスト直撃。また28分にも混戦から大竹が放った左足シュートがクロスバーを叩いてしまう。それでもこの流れの中、PA内でボールを処理しようとした深谷一DFが痛恨のハンド。浦和学院は獲得したPKを松本が右足で豪快に叩き込んで先制した。
浦和学院は34分にも左CKのクリアボールをつなぐと、右中間から強引に仕掛けて右足を振りぬいたCB伊藤圭吾主将(3年)の一撃がゴールへ突き刺さる。すると、後半4分にはこぼれ球に反応した高橋光が右足のファインショットで決めて3-0。さらに19分には交代出場のFW鈴木智之(3年)が自ら獲得したPKを右足で決めた。
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