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[MOM1532]桐光学園FW小川航基(3年)_延長後半の決勝弾でエースの真価を証明

ゲキサカ / 2015年10月26日 20時2分

 小川の役割は、点を取るだけでも、攻撃の起点となるだけでもない。キャプテンとしての顔も持つ。全国高校総体では初戦敗退。久御山高(京都)を相手に2点をリードしたが、追いつかれてPK戦に泣いた。小川は「あの試合のあたりから、練習試合も含めて2点差から追いつかれる試合がいくつも続いた。毎回この展開じゃないかと話して、守備陣にも話をしたし、攻撃陣も3点目が取れないからだと話して、両方で責任を持ってやっていきたいと思った」と目指して来た改善点を明かした。

 だからこそ、試合における最後の1点は、チームにとっても、小川にとっても持つ意味が大きい。桐蔭学園を延長戦の末に下した後、想定外の苦戦となったことを認めた鈴木勝大監督は、小川について「最後にしか仕事をしない……。代表では毎試合のように点を取るのに、ウチでは最後まで取るのか取らないのかとドギマギさせてくれる。そういう意味でも期待している(笑)。最後には決めるのが彼の仕事だし、彼が評価されている部分」と、高い期待の裏返しで少し辛口のコメントを残した。

 能力は高いけど……、点は取れるけど……、タレントはそろっているけれど……と惜しまれながら敗れる展開は、もう十分だ。高校生活の晴れ舞台となる選手権こそは、最後に勝つ、最後まで勝つ姿を見せつける。「この大会に向けて厳しい練習をやってきた。上まで勝ち上がれば、ここでやって来て良かったと今以上にみんなが強く思える。全国制覇まで油断せず、意識高く練習に臨みたい」という小川の言葉は、神奈川の覇権奪回に留まらない、日本一のタイトル獲得宣言だ。有言実行のために、夢の実現のために、次の試合でもゴールを狙い続ける。

(取材・文 平野貴也)▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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