[選手権予選]全国での勝利、躍進狙う札幌大谷、創部7年目で夏冬計5度目の全国切符!:北海道
ゲキサカ / 2015年10月25日 22時52分
[10.25 全国高校選手権北海道予選決勝 札幌大谷高 2-0 北海高 札幌厚別公園競技場]
第94回全国高校サッカー選手権北海道予選決勝が25日に札幌厚別公園競技場で行われ、札幌大谷高が北海高に2-0で勝利。2年ぶり2回目の全国大会出場を決めた。
12月上旬並みという強い寒気の影響で初雪も観測した札幌市内。時折強い風雪が吹き付ける中での戦いとなった決勝を札幌大谷が制した。序盤は球際で見せるスライディングタックルなど、互いに攻撃面よりもボールサイドでのタフさや集中力が目立つ展開。その中でボールを握って攻める札幌大谷はSB磯見恭輔(3年)の左足キックやMF西野尾基陽(3年)のドリブル突破など左サイドからの攻撃で北海を押し込んでいく。北海のCB加美山裕紀(3年)やCB神田知哉(2年)が正確なタックルやインターセプトを見せたこともあってなかなかビッグチャンスまでは至らない中、17分にはMF大山武蔵(2年)が右足ミドルで流れを変えようとした。
対する北海は183cmFW奥野雄大(3年)を起点とした攻撃で対抗。25分にはMF畠山航汰(3年)が自ら獲得したFKを直接左足で狙った。だが、GKの正面。オープンスペースを狙った攻撃やコンビネーションによる崩しに試みるシーンもあったが、今大会無失点の札幌大谷守備陣を脅かすことができない。
膠着したまま30分が経過した試合は、1つの選手交代とセットプレーによってスコアが動いた。前半33分、札幌大谷は右CKを獲得したタイミングでキープ力の高いMF山口航平(3年)を「裏のスペースが空いていた」(田部学監督)という理由でFW木村太哉(2年)へスイッチ。「裏のスペースがあるから自分の得意なドリブルで仕掛けていくこと」をアドバイスされて送り出された木村だったが、交代の意図以上の形で期待に応える。磯見が左足で蹴りこんだボールに走りこんだのは投入されたばかりの木村。頭と肩とで合わせたボールがゴールへ突き刺さり、赤いユニフォームが喜びを大爆発させた。
「リーグ戦というのは個人のエラーを我慢してその経験を次につなげようというところですけど、トーナメント戦はチームとして負けちゃうと次がないので、早く決断して勝つためのメッセージを伝えて行かないといけないと感じている」と田部監督。準決勝でも前半途中に交代カードを切っていたが、選手層の厚さを活かした積極的な交代策と、ポゼッションでジャブを打ち続けた後の「目先を変える」セットプレーでスコアを動かした。
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