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[選手権予選]2度のリード失うも、「今年は攻撃がストロングポイント」の遠野が5ゴールで花巻東ねじ伏せる:岩手

ゲキサカ / 2015年10月28日 21時54分

 だが、「DF陣が頑張ってくれたから」(谷村)1点差のまま食らいついていた花巻東は、エースが再び1チャンスをゴールへ結びつける。10分、左中間から瀬川がDFの背後へパスを落とすと、競り勝って抜けだした谷村が右足で同点ゴール。遠野は主導権を握りながらもまたもやカウンターから谷村の一撃でリードを失ってしまう。だが、遠野は取られても取り返す。失点から2分後の12分、中野のサイドチェンジから佐藤が中央へ折り返すと、佐々木が右足シュートを右隅へ決めて3-2と勝ち越した。花巻東も三度同点ゴールを目指したが26分、PAわずかに外側の位置で不用意なファウル。遠野はこのFKを岩渕が右足で狙うと、DFに当ってコースの変わったボールがそのままゴールへ吸い込まれた。

 長谷川監督が「ボールを動かして相手を動かした分、最後相手も動けなくなってくる。間延びしてくるんじゃないかなというのは想定していました」という遠野は、縦パスから同点に追いつこうとうする花巻東の攻撃を凌ぐと、32分にも左CKからゴール前のポジション争いでPKを獲得。これを須藤が右足で決めて勝負の行方を決定づけた。須藤は「10番の谷村海那が要注意選手だったので、やられるのは想定内だったんですけど、そこで粘り強く戦う遠野スタイルで戦おうと言っていた。それが勝利に繋がった。(今年ストロングポイントの攻撃面は)DFラインからのパスが繋げるようになってきた。(リーグ戦ではなく)トーナメントの一発勝負でもできれば本物だと思う」

 どうしても岩渕や須藤のマークが厳しくなる中で、この日はトレーニングで好調だったという2年生FW長谷川が春以来という先発出場。「自分のストロングポイントのシュートはめげずにやってきました。何日か前の練習から手応えがあった。DFが苦しい時もしっかり結果を出してDFを楽にさせられるFWになりたい」という長谷川は指揮官も認める得点嗅覚の高さを発揮して2得点を奪った。人工芝グラウンドを活用してボールを扱う、繋ぐというトレーニングの質が上がっているという遠野。磨いてきたスキルに加えて、2年生FWの台頭によって、ストロングポイントという攻撃はより破壊力を増している。岩渕は決勝へ向けて「俺らの代になって優勝していないので、チャレンジャーの気持ちでやっていきたい。去年県優勝という目標をもって優勝したけれど全国で何もできなかったので、今年は全国で1勝という目標に向かって練習してきた。全国でも勝てるようにしたい」。今年、無冠の王者は挑戦者の気持ちで決勝を戦い、全国への挑戦権を勝ち取る。

[写真]後半13分、遠野はFW長谷川が右足で勝ち越しゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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