[選手権予選]「動じない」チームに成長してきた山梨学院が日本航空下し、雪辱のファイナルへ:山梨
ゲキサカ / 2015年11月2日 23時14分
[10.31 全国高校選手権山梨県予選準決勝 日本航空高 0-1 山梨学院高 中銀スタ]
10月31日、第94回全国高校サッカー選手権山梨県予選準決勝が行われ、連覇を狙う山梨学院高が日本航空高に1-0で勝利。帝京三高と戦う決勝(11月7日)へ進出した。
「打ち合い、上等」という思いがぶつかり合うような試合序盤の激しい攻防戦。高円宮杯プリンスリーグ関東で3位タイにつける山梨学院に対し、日本航空は仲田和正監督が「元々逃げる戦いはあまり好きじゃない。勇気もって前から行くサッカーを、と思っていた。子どもたちも同じ気持ちでやってくれたと思う」と攻守にアグレッシブなサッカーを展開する。3分にMF村松鉄修(2年)が右足ミドルで口火を切ると、6分にはMF船附信太(2年)の右足シュートがゴールを襲い、直後にもCK後の混戦からCB赤石幸太郎主将(3年)が左足シュートを打ち込んだ。
対する山梨学院もテンション高い攻撃で応戦する。ボールを奪うと間髪入れずに前方へ運び、8分に左FW渡辺太一(3年)の左クロスをFW前田大然(3年)がヘディングシュート。11分には左サイドから前田が仕掛け、こぼれ球に反応したMF塚田士文(3年)の左足シュートがクロスバーを叩いた。そして13分、山梨学院は中盤でボールを拾った塚田がぽっかり空いた中央を一気に持ち上がり、PAの10番MF阿部優澄(3年)へパス。これを受けた阿部がDFを引き寄せてから左後方へ落とすと、前田が右足でゴール右隅へ流し込んで先制点を奪った。
リードした後は右の吉浜颯(3年)と左の保井紘和(3年)の両SBがボールを落ち着かせ、阿部がゆとりあるプレーを見せるなど、個々のパワー、ボールコントロールで上回る山梨学院が主導権を握って試合を進めていく。だが15分、18分に前田が立て続けに決定的なヘディングシュートを放つも、ポストに阻まれるなど追加点を奪うことができない。また3,000人が埋めたスタンドで繰り広げられる両校の大応援に熱くなってしまったか、「みんなこの緊張の中で視野が狭くなってしまった」(吉永一明監督)。さばき役のMF酒井健(3年)と塚田含めて全体が前に、前に行きすぎてしまうなど、強気すぎる攻めが、得点機を遠ざけてしまう。一方、キーマンであるMF三吉直樹(2年)とDF松土準(2年)が怪我で不在の日本航空は押し込まれる時間帯が続いたが、攻守両面での奮闘光る10番FW堀田大雅(3年)や船附が相手の守備網を突破してクロスやシュートにまで持ち込むなど引く姿勢を見せずに食い下がって見せた。
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