[大学選手権]順天堂大、日程の不利を覆して福岡大の猛反撃をしのぐ
ゲキサカ / 2015年12月11日 12時49分
[12.11 全日本大学選手権2回戦 順天堂大2-1福岡大 川口]
冬の大学日本一を決める、第64回全日本大学選手権大会(インカレ)は10日に各地で2回戦を行い、川口市青木町公園陸上競技場で行われた第1試合では、順天堂大(プレーオフ)が2-1で福岡大(九州1)を下した。
順天堂大は、大阪学院大を3-1で破った1回戦から中1日での連戦。対する福岡大はシードのため、この試合が初戦だった。終盤に猛反撃を受けながら勝ち切った順天堂大の堀池巧監督は「中1日は、あり得ない運営。成績で組み合わせが決まるのは理解できるけど、日程に差をつけるのはフェアじゃない。ただ、選手には、その中でも勝ってこそ力がついたと言えるから証明しよう、言い訳にしてはいけないと言った。最後に厳しくなるのは分かっていたけど、うまくボールをつなぐ判断ができたこともあって、試合運びは良かったと思う」と終盤の苦戦の一因に日程の問題を指摘しながらも、チームの出来には及第点を与えた。
序盤は、互いに鋭い攻撃を見せた。巧みなパス回しから仕掛ける順天堂大は、8分に左クロスを相手GKがヘディングでクリアしたところをボランチの室伏航(2年=市立船橋高)がミドルシュート。クロスバーを越えたが、隙を逃さない姿勢を見せた。福岡大は、MF川上竜(3年=福岡U-18)がスルーパスを走らせ、前線ではFW田口光樹(4年=九州国際大付高)が思い切りの良い突破やシュートを見せた。
ほぼ互角の展開の中、先制点は唐突に訪れた。23分、順天堂大はボランチの新里涼(2年=横浜FMユース)がスルーパス。やや長いかと思われたが、FW佐野翼(3年=清水商高)が諦めずに追うと、前に出て来た相手GKと交錯してPKを獲得。判定に驚く福岡大を尻目に、順天堂大は主将で川崎F入団内定のMF長谷川竜也(4年=静岡学園高)がきっちりと決めてゴールを奪った。
反撃を狙う福岡大は、プレスを強化したが、順天堂大は最終ラインとダブルボランチが巧みに方向を変えて翻ろう。ロングボールも、DF宮本和輝(4年=横浜FMユース)を中心にしっかりと跳ね返して試合のペースを譲らなかった。
後半も順天堂大のペースで進んだ。福岡大は後半12分に左CKをC大阪入団内定のDF木本恭生(4年=静岡学園高)が頭で合わせるチャンスがあったが、相手GKの好守で同点に追いつくことはできなかった。そして同22分、前がかりになった相手の背後を突いた順天堂大が追加点を奪った。室伏の縦パスで右サイドを抜け出た長谷川がややマイナスの浮き球クロスを送ると、佐野がダイビングヘッドで2試合連続となるゴール。
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