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[プレミアリーグ参入戦]序盤の攻防で難敵・大社を圧倒!“公立の雄”大津がプレミア復帰王手!

ゲキサカ / 2015年12月12日 11時52分

 だがGK前田勇矢のビッグセーブでこのピンチを阻止した大津は逆に16分、MF田中匠が縦に入れたスルーパスにダイアゴナルに走りこんだMF杉山直宏が決めて3-0。その後もスピードあるパスワークで攻める大津はワンツーやスルーパス、ミドルシュートで大社ゴールへ襲いかかり、前半だけでシュート13本を放った。対する大社も高いキープ力で攻撃のアクセントとなった10番MF森山裕大中心に焦れずにボールを繋いで攻めると、41分には左SB石川健太のクロスからMF黒崎龍樹がクロスバー直撃のヘディングシュート。得点の可能性を示した大社だが、決め切ることができない。黒崎のヘッドの跳ね返りを繋いで桑垣が放った右足シュートや、直後にMF宮崎渓太が放った右足シュートも枠をわずかに外れてしまった。

 大津は一美不在もあって前線でボールを収まらなかった部分もある。それでも指揮官が「吉武がよくなった。前向きにパワーある選手を上手く使えるようになった。一美と組ませるのが楽しみ」と認める10番MF吉武莉央やプリンスリーグ九州得点王の原岡、河原が攻撃を牽引。大社も立ち上がりに比べると明らかに対応が向上していたが、それでも大津は後半も連係で崩し、突破し、ゴールマウスをかすめるようなシュートを打ち込んでくる。また野田、CB眞鍋旭輝を中心とした守備陣はしっかりとボールを動かしてくる大社の攻撃に最後まで足を止めず、離されずに食らいついて完封した。

 そして一美の代役として先発したFW藤山雄生らが健闘する大津は後半37分、田中匠の折り返しを交代出場のMF山口和也が身体で押し込み4-0。その1分後には原岡のスルーパスから交代出場のFW田中大稀が5点目を奪って試合を終えた。これでプレミアリーグ復帰まであと1勝。来年の目玉選手である2年生MF杉山は「来年、自分たちの番なのでプレミアで戦いたいです」と意気込み、野田は「自分の代でプレミアというのは経験できないんですけれども、プレミアが日本の高校のリーグで1番高いレベルだと思いますし、自分も(1年時にプレミアリーグで)1年間やって成長出来たと感じているので、ぜひ後輩に繋げたいと思います。公立高校がこれだけできるんだぞと、全国の公立高校に示したいと思います」と2回戦へ進出した8チームで唯一の公立校をプレミアリーグへ引き上げることを誓った。13日はプレミア昇格を懸けて強敵・静岡学園と激突。平岡監督は「この時期、強い静学とできるのは来たかいが有りますよ」とほほ笑み、野田は「相手は静学ですけど、攻守に置いて何もやらせないような展開ができればと思います」と「圧倒して勝つ」意志を示した。

[写真]後半39分、大津は田中大稀が5点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2015プレミアリーグ

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