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[プレミアリーグ参入戦]観衆魅了の110分間!「公立の雄」大津が静岡学園との好バトル制し、プレミア復帰!

ゲキサカ / 2015年12月15日 10時30分

[12.13 高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦 静岡学園高 2-3 大津高 広島一球]

 観衆沸かせた名勝負は「公立の雄」が制す! 高円宮杯U-18サッカーリーグ2015 プレミアリーグ参入戦2回戦で静岡学園高(東海1、静岡)と大津高(九州1、熊本)が激突。プリンスリーグ東海とプリンスリーグ九州をいずれも圧倒的な強さで制した両チームが、互いにそのスタイルを存分に発揮した名勝負は延長後半アディショナルタイムにFW原岡翼が決めた決勝点によって大津が3-2で勝った。「公立の雄」大津は13年以来となるプレミアリーグ復帰を果たした。

 2-2で後半を終えた時点でスタンドから大きな、大きな拍手が両校選手に送られていた。高校トップレベルの強豪同士が高いスキルを発揮し合った90分間を讃え、「まだ20分間もこの勝負を見られる」という期待の拍手。延長戦の末に敗れた静岡学園だが、川口修監督は「これだけ見ている人がワクワクするサッカーを静学、大津両方のチームで出せたのは素晴らしいこと。勝ちにこだわるだけじゃなくて、自分たちのスタイルで勝負して、スタンドに来た人全員を満足させられたと思う」と胸を張り、大津の平岡和徳総監督も「将来性のある子供たちがピッチで22人出た。こういう試合が高体連ならではのいい選手をつくっていけると思いますよ」。ともに育成に定評のある両校が110分間の戦いで力を出し合い、個々が成長を遂げた一戦。「ボクらも見ていて面白かったです」と語った九州の名将は勝利したこと以上に、高体連の両校が繰り広げた名勝負に満足そうな表情を浮かべていた。

 試合は静岡学園の多彩なアイディアとテクニック、大津の1タッチパスなど高い技術と判断、相手に触らせないでシュートまで持ち込む持ち味がぶつかり合った。先制したのは大津。前半10分、左サイドからPAに入った10番MF吉武莉央がシュート体勢からクロスボールを選択する。ファーサイドのMF杉山直宏がダイレクトで合わせると、GKが弾いたボールをFW藤山雄生が押し込んだ。ケガ上がりでベンチスタートのU-18日本代表FW一美和成(G大阪内定)に代わって先発した2年生FWのゴールで大津がリードを奪った。

 前半押し気味に試合を進め、FW加納澪主将やMF旗手怜央が決定機を迎えた静岡学園だが、追いつくことができなかった。それでも後半開始からCB鹿沼直生をボランチに上げて中盤の構成力を高めた静岡学園は10分、左コーナー付近から左SB荒井大が狭いDF間を射抜くパスを旗手に通す。すると、背番号10は1対1から細かい緩急をつけた仕掛けでDFを振り切り、左足シュートを叩き込んだ。このゴールで静岡学園の勢いが増したが、大津も10番が魅せる。18分、MF河原創が高い浮き球のパスをDFラインとGKとの間に入れると、落下点に入った吉武がボールの勢いをゼロにする超絶トラップ。これでGKと1対1となった吉武が冷静にゴールへ沈めて2-1と勝ち越した。

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