[選手権]終了間際の豪快ヘッド!矢板中央、逆転で2回戦へ!
ゲキサカ / 2016年1月1日 8時15分
[12.31 全国高校選手権1回戦 矢板中央高 2-1 大分高 等々力]
後半終了間際にゴールを挙げた矢板中央高(栃木)が大分高(大分)に逆転勝ち。矢板中央は、2016年1月2日の2回戦で鳴門高(徳島)とニッパツ三ツ沢球技場で対戦する。2011年度大会でベスト4に勝ち進んだ実績を持つ大分は先制点こそ奪ったものの、最後に悲劇が待っていた。
大きな得点チャンスが引っ込んでは顔を出すような前半だった。両チームとも初戦でも関係なく、自分たちのサッカーを見せる。
矢板中央はDF星キョーワァン(3年)、DF川上優樹(3年)の2大CBを筆頭に身体能力に優れた個で勝負。そして大分はピッチに次々と線を引いていくような流れのあるパスワークで勝負。戦前期待された通りの持ち味がそこかしこに現れる。前半は、チャンスの数は矢板中央が上回ったように見えたが、かといってペースを引っ張り返すだけの鋭さも大分の攻撃には潜んでいた。
互いに得点の気配がありつつ決めきれず、前半も終わろうかという40分、試合が動く。大分のDF工藤駿(2年)が右サイドに進出、そのクロスをFW古田武尊(2年)がヒールで上手く合わせ先制ゴールを挙げた。
「うちは今年で3年連続出場ですが、2年前は初戦の前半5分間で3失点し、昨年も初戦の前半に2失点しました。またか、と悪夢がよぎりましたが、1年生時から試合に出ている選手もいるので逆に冷静になれました。ハーフタイムは、このままじゃ終われない、走り切って自分たちの特徴を出そうと話しました」(矢板中央・高橋健二監督)
前半終了間際の失点。点の奪われ方としては最悪だ。しかし、矢板中央の試合プランは「後半勝負」だった。星と同じくコンゴ人の父を持つハーフ選手、FW森本ヒマン(3年)がベンチに控えていたのがその証拠だ。
「森本はヒザを長期間ケガしていて、1試合もつかどうかという状態。迷いましたが後半勝負で行こうと」高橋監督が語るように、後半開始から出場した森本は11分、期待に応える。「うちの武器の一つ」(高橋監督)というDF真下瑞都(2年)のロングスローを、相手DFのマークをものともせず頭でゴールへ。大分の朴英雄監督が「技術やポゼッションで来るチームなら跳ね返せるが、今日は…手で投げられるスローインにはまいった」と脱帽の飛び道具で同点に追いつく。
大分も黙ってはいなかった。パスワークがハマるとテンポもあいまってスピードに乗り、イッキに得点の気配を感じさせる。さらに、相手をかわしにかからず、球際ではデュエルする姿勢も目立った。だから同点に追いつかれても勢いを相手に渡し切らなかった。
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