[選手権]「選手に感謝し切れない」前々回王者・富山一、後半AT弾で逆転8強入り
ゲキサカ / 2016年1月3日 20時20分
[1.3 全国高校選手権3回戦 矢板中央高1-2富山一高 ニッパツ]
第94回全国高校サッカー選手権は3日、3回戦を行い、ニッパツ三ツ沢球技場の第1試合では富山一高(富山)が矢板中央高(栃木)に2-1で逆転勝ちし、優勝した前々回大会以来の8強入りを決めた。5日の準々決勝では青森山田高(青森)と対戦する。
矢板中央は2日の2回戦・鳴門戦(3-0)に途中出場して2得点を挙げたFW人見拓哉(3年)が今大会初先発。前半5分、MF坪川潤之(3年)のロングパスをMF伊藤心(2年)が落とし、人見が左足ボレーで狙ったが、ゴール上へ外れた。
立ち上がりから守勢を強いられる富山一。この日は2日の2回戦・日章学園戦(1-0)で頭部を負傷したDF澤泉大地(3年)が欠場し、代わってDF能松大河(3年)がセンターバックでDF早川雄貴主将(3年)とコンビを組んだが、高さを前面に押し出す矢板中央の攻撃に耐え切れなかった。
ともに184cmのDF星キョーワァン主将(3年)、DF川上優樹(3年)という長身センターバックコンビを擁する矢板中央。CK、FKにDF真下瑞都(2年)のロングスローも加えたセットプレーで富山一に脅威を与えると、前半15分、坪川の右CKに真下が頭で合わせ、狙いどおりの先制点を奪った。
中盤がダイヤモンド型の4-4-2でスタートした富山一だが、その後は中盤を逆三角形にした4-3-3にシステムを変更する。大塚一朗監督は「相手のDFからのロングボールに苦しんだ。相手のDFにプレッシャーをかけて、出どころを抑えるために3トップに変えた」と、その狙いを説明。高い位置からプレスをかけ、セカンドボールを拾う。ゴールには結びつかなかったが、徐々に富山一が押し返し、前半を折り返した。
1点リードの矢板中央は星と同じくコンゴ民主共和国出身の父を持つハーフ選手のFW森本ヒマン(3年)を3試合連続で後半開始から投入。後半2分、右サイドをオーバーラップしたDF古家秀太(3年)のクロスにファーサイドの森本が下がりながらヘディングシュート。187cmの長身ストライカーがいきなりチャンスを迎えたが、惜しくも外側のサイドネットだった。
すると後半10分、富山一は左サイドからFW坂本裕樹(3年)が右足でゴール前にクロス。MF久保佳哉(2年)と真下が競ったこぼれ球をMF賀田凌(3年)が右足ボレーで蹴り込み、1-1の同点に追いついた。
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