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[選手権]「選手に感謝し切れない」前々回王者・富山一、後半AT弾で逆転8強入り

ゲキサカ / 2016年1月3日 20時20分

 勢い付く富山一は後半16分、PA左でFKを獲得。MF河崎輝太(3年)が短く出して賀田が右足でミドルシュートを放つと、GK渡辺優三(2年)が前に弾いたこぼれ球をMF田畠太一(3年)が至近距離からヘディングで狙った。個の決定機はクロスバーの上へ外れたが、その後も中盤を支配。後半27分には久保に代えてMF前田拓哉(1年)を投入し、最初のカードを切った。

 1-1のまま終盤に入ると、富山一は後半38分、GK相山竜輝(3年)に代えてGK久我芳樹(3年)を投入。県予選準決勝・水橋戦(0-0、PK4-3)でやはりPK戦直前に投入され、PKを2本ストップした“PK職人”が登場したが、試合はPK戦前に決着した。

 後半アディショナルタイム2分、富山一は坂本の右クロスをファーサイドのFW柴田丈一朗(3年)が左足ボレー。GKの体を弾いてゴールネットを揺らし、土壇場で2-1と勝ち越した。「自分でも鳥肌が立った」という柴田の劇的な決勝点。大塚監督は「うちは先に点を取って逃げ切るチーム。先制点を取られて苦しかったけど、最後によく逆転してくれた」と、選手たちをねぎらった。

 全国制覇を成し遂げた2年前のチームと比較し、「今回のチームは攻撃力はそれほどない。堅い守備で勝ち上がってきたのが違うところ」と大塚監督は言う。普段から大学生やカターレ富山といった格上のチーム相手に練習試合を行い、今大会の直前合宿でも神奈川大や流通経済大に胸を借りた。

「格上のチームとやらせてもらうことで、小さな穴やミスがどういうものか分かる」。連覇を目指した昨年度は県予選で敗退。「全国優勝してから長いトンネルがあった。悔しい思いをしてきたし、そういうのを振り払ってくれる勝利。選手には感謝し切れない」。大塚監督は選手の粘り強さを手放しで称えた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 西山紘平)
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