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[選手権]「今、自分たちを動かしている」“史上最弱”の評価覆すという思い、東福岡が17年ぶりの4強進出!!

ゲキサカ / 2016年1月5日 23時3分

 MF野本克啓(3年)らがセカンドボールを良く拾って再び押しこもうとする駒澤大高の前に東福岡は前半、攻撃がどこかチグハグで持ち味のサイド攻撃からクロスを上げるシーンもわずかだった。それでも後半は橋本が「(森重)監督から『このままじゃいけない。後半、自分たちから仕掛けていかないと、1点取られてからでは遅いぞ』と言われて。そこからアグレッシブに縦に仕掛けて行けたので相手にとっては嫌だったと思う」という東福岡が徐々にペースを握り返す。

 サイドの高い位置を取る東福岡は中村の仕掛けからCB児玉慎太郎(2年)が決定的なヘディングシュート。そして15分にはDFの背後を取った餅山が絶妙のコントロールからGKをかわす。あとはGK不在のゴールへシュートを流し込むだけだったが、駒澤大高CB西田がゴールまで戻ってカバー。一瞬躊躇した餅山に深見がスライディングしてクリアする。

 駒澤大高の大野監督が「絶対に最後まで諦めれるな、絶対に最後まで諦めるなと言っていたので。取るか、取られるかっていうところで、選手の足が動かない中で気持ちだけでやってくれていた」と感謝するプレーの連続。夏の全国高校総体王者に対して良く食い下がった駒澤大高だったが後半22分、東福岡がついにスコアを動かす。右中間で動き直して楔に入った中村がダイレクトで右サイドの三宅へさばく。これで前を向いた三宅がアーリークロスを入れると飛び出したGKがパンチ。だが大きくクリアしきれず、これを橋本が頭で打ち込む。ゴールをカバーしようとしたDFの頭上を狙った一撃がゴールネットへ吸い込まれて先制点になった。

 ようやく先制した東福岡は28分にもMF鍬先祐弥(2年)が決定的な右足シュート。だが駒澤大高GK鈴木怜(2年)の正面を突いてしまう。終盤決定機を活かせなかった東福岡だが、駒澤大高必死の反撃を身体を張って阻止。非常に苦しい試合ではあったが、勝ち切った選手たちについて森重潤也監督も「最後選手たちがよく頑張ってくれた」と讃えていた。

 これで東福岡は17年ぶりとなる4強入り。それを入学当初から“史上最弱”と言われてきた世代が果たした。中村は「“史上最弱”と言われていたのが自分たち悔しくて、それを見返すじゃないですけど、それをひとつのモチベーションとして、今自分たちを動かしているところがあるので、森重監督を日本一にすることプラス、1年生のときからの思いというのを晴らすためにも選手権優勝したいです」と言い切った。

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