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約500万円で19人補強、千葉・高橋GM「整理しないと先にいけない」

ゲキサカ / 2016年1月18日 17時31分

 そして組織を改変するなかで、一つのポイントとしたのが「上下関係の構築」だった。高橋GMは「僕自身、ジェフの中を見たときに、分かりやすく言うと上下関係がしっかりしていないとすごく思ったんです。若い選手が先輩に対してのリスペクトがなかったりとか、目上の選手が若い選手に対して意見とか注意とか、選手として大事にしないといけないことを言えない選手が多くて」と昨季を振り返る。

 ここ数年の千葉では、クラブ初のタイトルを獲得したイビチャ・オシム監督の率いた2003~2006年当時の千葉を知る選手は少なく、かつてのクラブの雰囲気を知る者も減った。ナビスコ杯を2連覇した勝者のDNAは薄れつつある。クラブの栄枯盛衰に寄り添い続ける選手に対しては、若手から自然とリスペクトする感情が生まれ、そこから上下関係が構築されていく。「あの時代を知っている選手」というだけで、尊敬の対象となるのだ。しかし、昨今の千葉にはそのような面が少なく、組織としての基盤にその要素が入っていなかった。

 だからこそ、今オフに改革を進めるクラブ側にはかつての“レジェンド”を揃えるという選択肢も浮上していた。具体的には「出戻りの選手を増やすこと。かつて千葉でやっていた山岸(智)や羽生さん(直剛)、巻さん(誠一郎)を戻してチームをつくる」と考える時期もあったと高橋GMは明かす。

 しかし「監督がそういう選手を使いやすいかどうかと考えた結果、逆に千葉への強い思いを持った新しい選手を多く集めた方が、監督が何かを強く言ったときに一つになれる浸透度はどう考えても早いし、自然と上下関係も出来ていく」と思うに至り、今回の24人退団の19人補強という大幅な戦力入れ替えを実施した。

 早稲田大までは選手としてプレーしていた経歴を持つ高橋GMは、八千代高時代に千葉県選抜として国体優勝した当時のチームメイトでもあるMF佐藤勇人にチームリーダーとしての信頼を寄せている。「勇人は一番初めにクラブに残ると真っ先に決断してくれた責任感ある奴なので。一回も外に出ることを考えずにいてくれた」と明かす。

 また新加入選手ではDF近藤直也やGK佐藤優也の名を挙げ、「勇人もそうですし、ドゥー(近藤)とかあの辺が引っ張っていってくれれば。ドゥーはレイソルでもそれをやっていた選手なので。あと佐藤優也は練習中に一番喋っていますし、ああいう言葉に力を持っている選手というのはいないといけないとは思っていた」とピッチ内外での立ち振る舞いに期待を寄せた。

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