[新人戦]準々決勝4発の大津が準決勝も突破!「弱い」と言われた世代が勝利で自信つけ成長を加速
ゲキサカ / 2016年2月15日 5時21分
鵬翔は後半開始から186cmの小西恵介(2年)を前線へ投入。高さのアドバンテージを活かして反撃しようとする。こぼれ球をFW{松本浩志}}(2年)らがシュートへ持ち込むシーンもあったが、大津は平岡総監督が「不安視していたDFラインもだいぶ身体をぶつけて。CBもヘディング鍛えたんですけれども、だいぶ大きな選手にもチャレンジできている」と目を細めた大嶋凌成(2年)、吉本康英(2年)の両CB中心としたDFラインが跳ね返し、中盤でフィルター役となったMF瀬戸大貴(2年)と山田のダブルボランチも健闘。無失点で試合を進める。
迎えた26分には鶴崎のラストパスでGKと1対1となった田中が決定機を迎え、こぼれ球を藤山が左足で狙う。これを鵬翔DF藤村大雅(2年)が必死に弾きだしたが、ハンドの判定で退場。大津は獲得したPKを田中が決めて4-0で勝利した。ともにガンバ大阪入りしたCB野田裕喜とFW一美和成ら抜けた今年の大津。1学年上が強烈な個性を持った世代だったこともあると思われるが、現2年生たちは「弱い」と言われてきたという。だが田中は「『弱い、弱い』と言われていたので『絶対に勝って自信にしようぜ』と言っていました。『去年のヒガシ(東福岡)みたい』に、とコーチからも言われましたし。最弱から最強へ自分らもなれたらいいと思います」と力を込める。同じように弱いという評価を覆して全国2冠を果たした東福岡のように自分たちも先輩たちを越える結果を残すつもりでいる。
平岡総監督は「何よりも勝ち上がっていく自信がプレーヤーをつくっていくので。この前のU-23も、韓国に最後勝ったことが成長につながる。勝たせることでのエネルギーが大きい」と教え子であるCB植田直通とMF豊川雄太の活躍もあってAFC U-23選手権を制したU-23日本代表を引き合いに出し、勝つことによって生まれる力の大きさを説いた。大津は準決勝でも0-2から田中の2ゴールで追いつき、最後は大嶋のヘディングシュートで逆転勝ち。2年連続で決勝進出を果たしている。鶴崎も「勝つことは自信になる。その中でも内容を求めていきたいです」と語ったように、勝利で自信をつけたイレブンが成長を加速させる。
[写真]前半20分、大津イレブンが藤山(9番)の先制ゴールを喜ぶ
(取材・文 吉田太郎)
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