[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]Tリーグのススメ2016
ゲキサカ / 2016年3月22日 20時9分
日本の首都・東京。そのユースサッカーシーンでは1月の選手権で準優勝した國學院久我山高や選手権優勝6度の名門・帝京高、15年全国高校総体4強の関東一高}}、都立の雄・三鷹中等教育学校、駒場高、東久留米総合高など300を超える高体連加盟校に加え、FC東京、東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアという3つのJクラブのユースチーム、そして三菱養和SCユースや東京武蔵野シティFC U-18、FCトリプレッタユースをはじめとした街クラブの強豪たちが切磋琢磨しています。その東京のユース年代のチーム、選手を「定点観測」する(株)ジェイ・スポーツのJリーグ中継プロデューサー、土屋雅史氏の新コラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」がスタートします。Jリーグが開催されない平日、そして時に土日も高校グラウンドなどへ足を運び、取材する土屋氏に東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントを紹介してもらいます。また、時には中継と取材の両面から関わりの深いJリーグにまつわるトピックスに関しても触れつつ、サッカー自体の魅力についても伝えてもらう予定です。
先日の高校選手権で全国準優勝に輝いた國學院久我山高の清水恭孝監督が「都県リーグで言えばもしかしたら日本で一番レベルの高いリーグなのかなと思います」と話してくれた言葉にも、頷きたくなる気持ちが大いにある。その國學院久我山が所属する『もしかしたら日本で一番レベルの高いリーグ』とは、通称“Tリーグ”。東京の2種チームからなる東京限定のリーグ戦である今シーズンのTリーグには、例年以上に注目を集める要素が揃っている。
プレミアEASTが1校。プレミアWESTが1校。プリンス北信越が2校。プリンス関東が1校。プリンス四国が1校。そして、T1リーグが2校。これが第94回高校サッカー選手権大会で準々決勝まで進出した8校の所属リーグの内訳である。プレミアリーグ勢やプリンスリーグ勢に混じり、存在感を発揮した國學院久我山と駒澤大高の東京勢が所属しているリーグがT1リーグ。“T”とはもちろん『TOKYO』の“T”であり、4部まであるピラミッドの頂点に位置しているのがT1リーグということになる。
ただ、選手権で躍進を遂げた2校のT1リーグにおける昨シーズンの結果は、國學院久我山が4位で駒澤大高が6位。そのリーグで他を寄せ付けずにタイトルを獲得したのは関東一高であり、こちらも昨シーズンの全国総体で清水桜が丘や大津、広島皆実などの強豪を相次いで撃破し、ベスト4まで勝ち上がった実力者である。つまり、昨シーズンのT1リーグには全国準優勝、全国ベスト4、全国ベスト8の3校が所属していたことになり、全国大会で上位に進出する高校の大半がプレミアやプリンスに主戦場を置いていることを考えれば、この結果は驚異的とも言える。
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