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日本vsシリア 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

ゲキサカ / 2016年3月28日 20時47分

―日本人の自ら考えて判断する部分をどう評価しているか?
「グラウンド上で彼らとトレーニングしているが、ホテル内でもディスカッションを重ねている。選手同士も彼ら同士でミーティングを開いている。私はこのプロジェクトのビジョンを彼らに伝えている。日本のチームが何を向上させるべきか。現代フットボールが何を要求しているかについても話している。私は1年かけてここにいるが、たくさんのことに期待している。いくつかのことは変化させてほしい。一つの例だが、Jリーグを見ていると、PKが少ない。PKが存在してないかのような現象がある。それはなぜか。変わらないといけないことの一つの例だ。バルセロナはここ10試合で10回のPKをもらっている。私はJリーグを50試合以上視察したが、PKが何回あったか。それが日本のチームのイメージになっているのではないか。前回の試合はかなり支配したが、FKが効果的に直接決まったものはない。

 そういったことも踏まえて彼らに話している。深いところまで彼らには求めている。リスペクト、伝統もいいが、相手が我々を叩いてきたら、そこで謝る必要はない。ストップと言わないといけない。次はノーだよと。俺も殴る可能性があるよと。勇気を見せないといけない。いつも受けるのではない。守備も一緒だ。いつも下がりながらのディフェンスではダメだ。前に行きながら奪わないといけない。行くぞ、高い位置で奪うぞ。これがレボリューションだ。

 もし昨日の紅白戦をみなさんも見ていたら、私はうれしかった。10分2本やったが、かなり高いレベルのゲームを見せてくれた。アグレッシブさ、素早さ、予測、プレーのスピード。少しゴールを仕留めるところはまだ修正の余地があるが、みなさんが思っているよりも難しいプロジェクトを我々はやろうとしている。本当にたくさん会話をしている。私はずっと彼らとしゃべっている。選手の意見も欲しい。もっとコミュニケーションも取ってほしい。ボールを出すときには絶対にしゃべらないといけないはずだ。すぐに話せるようにはならない。少しずつ少しずつだ。私は道が分かっている。

 彼らはかなり受け取ってくれている。素晴らしい人間たちだ。文化、伝統のおかげでここまで出来上がった。今度は現代フットボールに適応して、戦う選手にならないといけない。優しさは必要だが、戦いにはアグレッシブさがある。ラグビーの日本代表が何をしたか。いろんなことを発展させて成功した。5、6か月の連続した合宿期間があったからだが、私にもその時間があればラグビーのような結果を出せると思う。しかし、今のところは2、3回のトレーニングしかできないので、しゃべることがメインになる。この合宿のあと、私は10日間はまったくしゃべれないだろう。合宿でしゃべりすぎたからだ。

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