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プレミアリーグ開幕直前!東福岡・森重監督「プレミアリーグがあったからこそ」全国2冠チームが身につけた守備意識

ゲキサカ / 2016年4月6日 12時49分

―それでも昨年はプレミアリーグWESTで2位。オリジナルの10チームのうち、高体連のチームで残っているのは東福岡だけです。各校、強い世代で昇格しても定着し続けられない中、残留し続けています。
「力が少し落ちるなと感じた年に落ちないでいられるかと言うと、これは大変なことですよ。ウチは毎年危ないと思っていましたけれどね(微笑)。昨年も最終的には2位でしたけれど、(初戦を1-6で敗れた影響によって)勝ち点は持っているけれど、ずっとマイナスを抱えていた。失点は少なくなったけれど、なかなか得点も取ることができない。そこで(特に前半戦は)1-0でもいいから勝ち点を重ねる戦いになったと思います」

―プレミアリーグがスタートしてからの5年間についてどのように感じられていますか?
「『全国リーグが新たに立ち上がる』という話を耳にした時点から『出てみたい』という気持ちを強く持ったのを覚えています。九州の枠は当時ふたつでしたが、プリンスリーグ九州で2位に入って何とか滑り込むことができて安堵しましたね。関西勢、グランパス、サンフレッチェという練習試合しかやったことのない相手と公式戦でできる。そういう環境を子どもたちに与えてあげたいというのが一番でした」

―苦戦したシーズンもありました。
「夢膨らませて臨んだわけですが、なかなか上手くいかなかったですね。あの時はレギュレーションも交代5名、登録も16名という中で良く足を攣る選手がいました。要は個の質が違うから、寄せても剥がされ、寄せても剥がされ組織的にも守れない。J下部のトップトップのところに振り回されて自分たちのやりたいサッカーをさせてもらえないですし、ボールを奪って出て行くだけの体力が残っていないし、勇気も持てていませんでした。ウチは本来攻撃的なチームですし、攻撃の練習に多くの時間をかけている。ところが、リーグ戦では守備ばかりの試合が続いて、高体連の大会になると、相手の戦い方も変わって来ますし、難しいものがありました」

―その中で東福岡も変わってきたという印象です。
「サッカーを変えるということではなく、自分たちのサッカーを取り戻すというか、強い相手にも貫けるものを身に付けようという方向性が明確になりました。まず『走れなければ、何もないだろう』という取り組みがスタートしました。その上で、基礎体力だけでなく時間(を使う駆け引き)の部分も磨くことを意識していきました。それはプレミアリーグの経験があったからこそ見えたテーマですね。今の高校年代の中で東福岡高校のサッカーというのを目指し、それがようやくやれるようになったのは2位になった3年前の代からでしょうか。(松田)天馬(現鹿屋体育大)とかもウチに来てくれて、ウチらしいサッカーをプレミアの舞台でも少しずつ出せるようになっていったと思います。東福岡高校というチームのレベルがちょっとずつ上がっていった5年間だったという手ごたえはありました」

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